男子日本代表:第3次強化合宿「世界への挑戦の第一歩」がスタート

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 本年7月4日(月)~9日(土)の期間、セルビア・ベオグラードで開催される「FIBA男子オリンピック世界最終予選(以下、OQT)」に出場する平成28年度バスケットボール男子日本代表チームは、スローガンは「世界への挑戦の第一歩」を掲げ、6月8日(水)より味の素ナショナルトレーニングセンターにて第3次強化合宿をスタート。

 「日本はOQT参加チーム全18カ国中ランキングは最下位の48位です。これまで出場経験もないので、未知への挑戦となります」と長谷川 健志ヘッドコーチは現状を示唆。しかし、可能性が残っているリオデジャネイロオリンピックへの挑戦はもちろん、これまで0勝8敗というアジア勢が為し得ていないOQTでの1勝をまずは目指します。長谷川ヘッドコーチは「現状を変えなければ世界への第一歩をスタートできません」と決意を新たに、非常に短い期間の中で最大限の強化に取り組みます。

2年ぶりに日本代表に戻ってきたビッグマン・竹内 公輔選手
2年ぶりに日本代表に戻ってきたビッグマン・竹内 公輔選手

 昨年のアジア予選を戦った11名のメンバーのうち、10名が今年も日本代表に名を連ねています。荒尾 岳選手は手術を受けたばかりのため、残念ながら辞退となりました。代わりに、昨年は怪我によりなかなか合宿に参加できなかった2014年アジア競技大会で銅メダルを獲得した原動力である竹内 公輔選手、金丸 晃輔選手、辻 直人選手が復帰。また、昨年の合宿に参加していた渡邊 雄太選手と、帰化選手のファイ パプ月瑠選手が待望の選出を果たしています。加えて、NBLラストシーズンを制した東芝川崎ブレイブサンダースのキャプテン、篠山 竜青選手が初選出されました。

 この16名で第3次強化合宿と中国・蘇州で開催される招聘大会「2016 Atlas Challenge(6月14日~19日)」を通じて強化を行い、帰国後に最終メンバー12名を選出。その後、NBA選手を擁するフランス代表などと対戦するヨーロッパ遠征を経て、本番へ向かいます。

 3日前まで、NBLファイナルを戦い抜いた東芝川崎ブレイブサンダースとシーホース三河の選手たちは、練習が出来るような状況ではなく、3日間のオフが与えられました。今シーズンは1か月長いと思って準備するよう、長谷川ヘッドコーチは3月の合宿時から選手たちには伝えています。田臥 勇太選手は、「プレイオフが終わった後も体を動かし続けてきました。これから対人練習をしたりコンビネーションを作っていくとともに、試合も入ってくるので、その中でどんどん上げていって本番に向かっていきたいです」と話し、精力的に声を出してチームを引っ張ります。

 昨年のアジア予選を勝ち獲ったメンバー全員は、長谷川ヘッドコーチが求めるリーダーシップを初日から発揮。怪我のため、昨年は日本代表に名を連ねることができなかった竹内 公輔選手も、「田臥さんから渡邊 雄太まで幅広い年齢層になっていますが、練習中でも気を遣うことなく言い合いながら意見交換ができています。すごく良いコミュニケーションが取れているので、良い組織になると感じています」と話すように、チームの雰囲気の良さが伺えます。

 メディア公開練習において、報道陣のカメラを釘付けにしていたのはアメリカから戻ってきた渡邊 雄太選手。203cmながらスピードあるドライブでディフェンスを振り切り、豪快なダンクシュートを決めています。「海外の選手は身長が高く、横幅もあって、さらに身体能力が高い中で、体格に劣る僕たちは簡単にレイアップを打てないと思っています。とにかくダンクすることを意識して、試合にも臨んでいきたいです」。NCAAジョージ・ワシントン大学と同じフォワードを日本代表でも任されており、「彼の良いところは前からディフェンスができ、走れるところ。シュートはまだ今の時点では確率が高いわけではありません。今の日本において、1on1で打開できる190cmオーバーの選手は比江島(慎)くらいです。雄太にも、そこは失敗してもチャレンジしてもらいたい」と長谷川ヘッドコーチは期待を寄せます。ディフェンスでは前線から田臥 勇太選手とマッチアップするなど、早くもその存在感を示していました。

チームを引っ張る田臥 勇太選手
チームを引っ張る田臥 勇太選手

 第3次強化合宿は6月12日(日)まで行われ、6月14日(火)から中国・蘇州で開催される招聘試合「2016 Atlas Challenge」に参加します。予選ラウンドではアジアチャンピオンの中国、日本同様にOQTへ出場するニュージーランドやベラルーシと予選ラウンドで対戦し、実戦を通じた強化を図っていきます。