男子日本代表:第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ 第4戦 フィリピンに66-87で敗れるも収穫ある敗戦

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 「第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」は5日目。休息日を明け、リフレッシュした「アカツキファイブ」男子日本代表チームは、フィリピンのプロチーム、マイティースポーツと対戦。高さとフィジカル強いフィリピンに立ち上がりから攻め込まれ、一方的な展開となり、前半終わって21-50と29点差をつけられてしまいます。しかし後半、前半で見えた課題を克服しながら、ディフェンスからリズムを作り、少しずつ点数を返していきます。前半で離された点差が響き、66-87で敗れましたが、修正して臨んだ後半は45-37と上回り、成果も見られた試合となりました。

 試合前、「個人の能力が高く、ファストブレイクを仕掛けてくるので、ボールマンに簡単に得点を取られないように」と長谷川 健志ヘッドコーチは注意を促していましたが、「最初からドライブされてシュートを決められ、アウトサイドも好きなようにシュートを打たれてしまいました」と、想定していた展開になります。ボールを回されてしまい、ディフェンスが振られてマークが間に合わず、次々と得点を決められていきます。チェックにいっても、元NBAプレイヤーの#14THORNTON選手は206cmあり、簡単に上から打たれて失点を許してしまいました。

 第1ピリオド、フィールドゴール率75%(12/16本)のフィリピンが、4本の3Pシュートを含めて確率良く決めていきます。対する日本は24%(5/21本)。「立ち上がりのオフェンスでフリーはできていたのですがシュートが入らず、逆に余計に打とうとしてしまって、どこで打つかやプレイを作ることを忘れてしまっていました。オフボールのところのスピードやタイミングを考えずに、ただなんとかしようとプレイしてしまったのは反省点です。経験不足が露呈してしまいました」と長谷川ヘッドコーチは話しており、その差が点数にも現れ、21-50と前半で勝負が決まったような点差をつけられてしまいました。

 しかし、このチームの良いところは立て直す力があることです。キャプテン#7篠山 竜青選手が諦めることなくチームを引っ張ります。#22藤井 祐眞選手とコンビを組むツーガードが前からプレッシャーをかけ、相手のミスを誘うディフェンスでリズムをつかんでいきます。スティールから速攻を決め、#7篠山選手は2本の3Pシュートを決め、第3ピリオドは26-20で上回りました。しかし得点は、47-70で点差が開いた状況は変わりません。

積極的にシュートを狙う#41岸本 隆一選手
積極的にシュートを狙う#41岸本 隆一選手

 この試合、「これまでプレイングタイムがない選手を早めに出そうと思っていました」と言う長谷川ヘッドコーチは、#20西川 貴之選手にチャンスを与えます。第1ピリオド終盤に交代で入った間際に3Pシュートを決めました。さらに第4ピリオド、3本の3Pシュートを決め、存在感を示します。オフェンスもさることながら、「オフボールのところをしっかり準備してカバーし、体を張ってよく守ってくれていました」と長谷川ヘッドコーチはディフェンスを評価。#20西川選手も、「プレイタイムをつかむためにもディフェンスやルーズボールをまずやろうと思っていました。そこが少しずつ出始めているので、続けていきたいです」と自信につなげ、プレイタイムを勝ち取っています。

 結果は66-87、21点差で敗れましたが、前半の反省点をしっかり後半で修正して巻き返すことができ、収穫が得られた試合となりました。試合後、長谷川ヘッドコーチも佐々 宜央アシスタントコーチも、このレベルのチームと対戦できることが大きな経験になると口を揃えていました。このチームのもう一つの良いところは、切り替えが早いところ。試合後はすでに気持ちを切り替え、落胆することなくコートを後にしました。

 次戦のチャイニーズ・タイペイ代表 Bチーム戦は、明日7月28日(木) 17:00(日本時間18:00)よりティップオフ。Bチームではありますが、昨日のAチームとのチャイニーズ・タイペイ対決を81-80で制し、現地では大きな話題となっています。ハングリーにAチーム入りを狙う平均年齢22歳の若い選手たち。それに加えて、セネガル出身のSARR Cheikh Ahmadou Bamba Mbacke選手と、昨シーズン東京サンレーヴスに所属していたJohn Richard FLORVEUS選手が、AチームのQuincy Spencer Davis III選手に代わる帰化選手候補としてアピールしています。チームを率いるのはチャーリー・パーカー ヘッドコーチ。群馬クレインサンダースの元ヘッドコーチであり、bjリーグ2014-2015シーズンのオールスターで東軍の指揮官を務めました。

 bjリーグでともに戦った#41岸本 隆一選手は、「絶対に負けられないです。上位を狙うためにも明日は勝たなければいけません。今日の試合で得たものをしっかり反省して、自分らしく日本代表に良い雰囲気を持っていきます」と意気込みを語っています。フィリピン戦は0点に終わりましたが、積極的にシュートは打てています。初めての国際試合を、「日本と違うのが、明らかにフィジカルゲームだと感じます。毎試合、アザや傷ができるのが当たり前なのは良い経験です。フィジカルの自信はまだないですが、コンタクトしなければ始まらないです」と、眉間にできた傷をさすりながら新たな経験を積んでいます。

#20西川 貴之選手は3Pシュート5本成功、15得点
#20西川 貴之選手は3Pシュート5本成功、15得点

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