男子U-19日本代表:定期的に合宿を行い、強化を積み上げる第2次強化合宿

AK161120a

 来年7月、エジプト・カイロで開催される「2017 FIBA U-19男子バスケットボール世界選手権大会」に向け、平成28年度バスケットボール男子U-19日本代表チームは、毎月定期的に合宿を行なって強化を積み上げています。11月18日(金)~20日(日)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて、第2次強化合宿を実施。世界で勝つためのオフェンスとディフェンスの強化を図りながら、スクリメージで試していく3日間となりました。

 アジア予選以上に対戦する全てのチームが日本よりも大きく、力強い世界のライバルたち。さらに、FIBA U-19世界選手権に出場する選手は、すでにプロとして活躍を始めているケースも少なくはありません。体格差を補うためにも、フィジカル強くぶつかり合うことを厭わないプレイが求められます。ディフェンス練習では、何がなんでも止めようとすることで勢い余って手が出てしまったり、ウェアを引っ張ってしまうこともあります。それでも、まずは戦う姿勢が最優先されるアグレッシブな練習となりました。逆にその激しいディフェンスを受けながらも、ゴールに向かう執着心がオフェンス面では養われています。

フィジカル強いプレイでゴールを狙う伊森 響一郎選手(青山学院大学 1年)
フィジカル強いプレイでゴールを狙う伊森 響一郎選手(青山学院大学 1年)

 トーステン・ロイブルヘッドコーチにとっても納得のいく練習内容でしたが、一つ注文をつけました。ミスしたときに選手同士で指摘し合わずに流してしまう現状の改善を求めています。「良いチームの秘訣は、チームメイト同士で話し合って解決すること。このチームはまだまだ成功できるポテンシャルがあり、来年はU-19世界選手権で戦えるチャンスをもらったわけだから、もっともっと成長しなければならない。そのためにはチームメイト同士でもっとミスを指摘し合い、改善に向けて話し合ってほしい。コートで戦うのは君たちであり、コーチが指摘すること以上に実際に選手自身が実感して分かっているはずだ」と選手たちに伝えました。

 その話を聞いていた佐藤 晃一スポーツパフォーマンスコーチは、ミネソタ・ティンバーウルブスのパフォーマンスディレクター時代に体験した話を紹介します。「当時、ミネソタのリック・エイデルマンヘッドコーチは、最初のタイムアウトの時はほとんど話さない。そこで話しているのはリッキー・ルビオだった。ケビン・ガーネットら年の差が離れたベテランがいる中でも、23~24歳のリッキーが中心となり、タイムアウト明けにやるべきことを伝えていた」
 ロイブルヘッドコーチは、「自分たちの殻を破って、年齢に関係なく誰とでも言い合える良い関係を作ろう。もうみんなはチームメイトなのだから、成長するためにもしっかりと指摘し合って、より良いチームにしていこう」と話し、より良いチームになるよう変化を促しています。

 今年のFIBA ASIA U-18選手権出場を目指しながら、選考合宿で落選した選手たちが再びチャンスをもらいました。
 その一人が、腰を痛めていたことでU-18日本代表候補としては実力を発揮できなかった伊森 響一郎選手(青山学院大学 1年)。早生まれの大学生である伊森選手は、「再び日本代表に呼ばれて、とてもうれしいです。日頃から高校生とは違う厳しいフィジカルを体感している分、それを合宿中から表現することで世界を目指した練習になると思っています」と話し、チームを引っ張っています。アジア2位となったライバルたちについて、「ディフェンスをすごいハードにやるチームになりました。リバウンドもU-18日本代表候補時の選考合宿では、さほどフィジカル強くやっているわけではなかったですが、ディナイを頑張ったり、何がなんでもリバウンドに行かせないという気持ちの部分が世界を勝ち獲っただけあり、成長しています」と実感しています。

 同じくU-18日本代表に落選しましたが、その後は福岡第一高校をインターハイ優勝に導いた双子の重富周希・友希兄弟(福岡第一高校 3年)がU-19日本代表候補選手として戻ってきました。
 前回合宿時、選手とロイブルヘッドコーチが面接を行い、その時に友希選手は、「一つでも良いから誰にも負けないものを身につけた方が良い」と指摘されたそうです。ポイントガードとしてドライブから周りを生かすキックアウトパスが友希選手の持ち味であり、その精度を上げて今合宿に臨みました。インターハイを制したことを自信にしながら、U-19日本代表入りを目指しています。インターハイ優勝校として臨むウインターカップへ向けては、「今度は追いかけられる立場になります。一戦一戦、気を抜かずに戦って、もう一度日本一を獲りたいです」と意気込んでおり、世界を視野に入れて強化を進めるこの合宿でも存在感を示していました。

 本日11月21日(月)より、「第68回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」が開幕します。男子U-19日本代表候補選手からは大会2連覇中の筑波大学に増田 啓介選手、先にコメントを残してくれた伊森選手は青山学院大学の一員として出場します。「練習もトレーニングもどこよりも負けていないくらいにやってきました。あとは気持ちを準備して臨めば、日本一になれると思っています。みんなで日本一になる強い気持ちで戦っていくだけです」と伊森選手は抱負を語っていました。
 ぜひ、会場で男子U-19日本代表候補をはじめ、2020年東京オリンピックでの活躍も期待される大学生による日本一決定戦をお楽しみください。

 次回、平成28年度男子U-19日本代表チームの第3次強化合宿は12月3日(土)~5日(月)に開催します。

積極的にドライブから得点に行く重富 友希選手(福岡第一高校 3年)
積極的にドライブから得点に行く重富 友希選手(福岡第一高校 3年)

 
※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。

 
■平成28年度バスケットボール男子U-19日本代表チーム 日本代表候補選手 第2次強化合宿 メンバー表

増田 啓介 (筑波大学 1年)
伊森 響一郎 (青山学院大学 1年)
三上 侑希 (中央大学 1年)
水野 幹太 (県立福島南高校 3年)
吉井 裕鷹 (大阪学院大学高校 3年)
津屋 一球 (洛南高校 3年)
重冨 周希 (福岡第一高校 3年)
重冨 友希 (福岡第一高校 3年)
杉本 天昇 (土浦日本大学高校 3年)
西野 曜 (近畿大学附属高校 3年)
山口 颯斗 (正智深谷高校 3年)
三森 啓右 (札幌日本大学高校 3年)
鍵冨 太雅 (福岡大学附属大濠高校 3年)
西田 優大 (福岡大学附属大濠高校 3年)
宮本 一樹 (桐光学園高校 2年)
中田 嵩基 (福岡大学附属大濠高校 1年)

※所属は2016年11月17日現在

 
【関連リンク】
・平成28年度男子U-19日本代表チーム 第2次強化合宿開催のお知らせ(2016年11月17日発信)