男子日本代表:2020年に向けた重点強化合宿がスタート。スタンダードを上げる第1回重点強化合宿①を実施

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 2019年FIBAワールドカップ、2020年東京オリンピックに向けた強化活動の一環として、バスケットボール男子日本代表チーム 日本代表候補 重点強化選手68名のうち、25名を招集して12月11日(日)~13日(火)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、第1回重点強化合宿①を実施しました。

 今合宿の指揮を執るテクニカルアドバイザーとしてセルビアより招聘したルカ・パヴィチェヴィッチ氏。2011年第26回ユニバーシアード競技大会でセルビア代表を優勝に導き、その後、2012~2015年はモンテネグロ代表のヘッドコーチを務めた経歴の持ち主です。来年5月~6月に開催が予定されている東アジアサブゾーン予選で4位以上となり、2019年FIBAワールドカップ アジア・パシフィック予選につながる2017 FIBA ASIA CUPへの出場権獲得はもちろん、その後の男子日本代表全体の底上げを担うべく個のスキルアップを目指しています。そこへ向けたミッションは3つ。

(1) 2020年東京オリンピックへ向け、日本のトップ選手をテスト・評価
(2) 高いスタンダードの確立(世界レベルへの引き上げ)
(3) 2017 FIBA ASIA CUPへの出場権獲得(東アジアサブゾーン予選 4位以上)

ピック&ロールの練習でパヴィチェヴィッチ アドバイザリーコーチの指示を聞く滋賀レイクスターズのファイ サンバ選手(左)と並里 成選手(右)
ピック&ロールの練習でパヴィチェヴィッチ アドバイザリーコーチの指示を聞く滋賀レイクスターズのファイ サンバ選手(左)と並里 成選手(右)

 
 今合宿に招集した25名はさらに2グループに分けられ、2日間の間に約2時間の練習を3回行いました。既に来日してから3週間が経つパヴィチェヴィッチ アドバイザリーコーチは、その間にもBリーグの試合を10試合以上視察し、日本代表戦とともに30試合以上の映像を見て、今合宿に向けたプログラムを構築。初対面となる選手たちでしたが、パヴィチェヴィッチ アドバイザリーコーチは既に選手の名前と顔とともに、特徴も把握しています。
 それらを踏まえて、課題を克服するための3つのゴールを掲げました。

【1】ディフェンス
・INTENSITY(プレイと気持ちの両面の激しさ)
・AGGRESSIVE(攻撃性・積極性)
・SOLIDNESS(ミスをしない堅さ)

【2】オフェンス
・VERSATILITY(多彩性・オールラウンダー)
・TRANSITION(オフェンス、ディフェンスの両トランジションの定型化)

【3】フィジカルコンディション
・上記に掲げたオフェンスとディフェンスを40分間継続できるフィジカルが重要
・筋力、最適な動き方、力強い走力、40分間戦うスタミナなど勝利に必要なフィジカルの向上

 現在、Bリーグは12節まで進むシーズン真っ只中であり、選手たちは週末の試合を終えた後、そのまま合宿のために上京しています。2020年にやってくる東京オリンピックですが、花形競技であるバスケットボール競技の場合は高い質を保つため、開催国枠としての出場権は保証されていません。
「アジアの中でもまだまだ僕らはこれからのチーム。長谷川(健志)さんが男子日本代表ヘッドコーチになって、今年は久しぶりに世界の扉を開けました。リスクはありますが、変化を受け入れて前に進んでいかなければいけない時期に来ています。東京オリンピックに向かい、選手たちも日本の前進のためにやるしかないです」と篠山 竜青選手(川崎ブレイブサンダース)は覚悟を持って合宿に参加しています。

 パヴィチェヴィッチ アドバイザリーコーチは、ベテランも若手も関係なくスタンダードを高めるために徹底させていました。日本代表経験豊富な竹内 譲次選手(アルバルク東京)も例外ではありません。
 個のレベルを高めることが目的ではありますが、「勝ちきれるかどうかの最後の数分が一番大事であり、選手個人の持ってる能力が絶対的に出ると思います。その部分で、日本は今まで体格的に不利な状況であったことで勝てなかった部分もあります。でも、その部分を上向かせていくためにも、細かい技術の積み上げは必要であり、コーチがそれを大事にされていることをすごく感じました。もっと若い世代から積み上げていっても良いと思いますが、31歳の自分でも勉強になっています」と刺激を受け、率先して取り組んでいました。

長きに渡り日本代表を引っ張ってきた竹内 譲次選手(アルバルク東京)にとっても新しい発見があり、「すごく楽しかったです」
長きに渡り日本代表を引っ張ってきた竹内 譲次選手(アルバルク東京)にとっても新しい発見があり、「すごく楽しかったです」

 
 日本代表を強化するためには、日本全体の底上げが必要であり、そのために多くの選手を招集しています。
 現在、Bリーグ西地区6位の滋賀レイクスターズからは並里 成選手とファイ サンバ選手が参加。2人とも同じグループでの練習となり、今週末のゲームで活かすことができるスキルも学びました。サンバ選手は、「成のことは高校の時から知ってましたが、まだチームに合流したばかりであり、彼の動きやどう合わせば良いか研究しているところでした。ここで一緒に練習できたことを、しっかりチームに持って帰って還元しなければいけないです」と話し、ピック&ロールやフロアバランスの練習の成果をゲームに生かします。今週末の対戦相手は4人の選手が参加した川崎。今合宿で少なからず感じた世界レベルを表現し合うことで、Bリーグはさらにレベルが高いバスケットを魅せていくことにもつながります。

 次週、12月18日(日)~20日(火)には、富山グラウジーズや栃木ブレックス、シーホース三河などのBリーグクラブ、さらに大学生が参加し、今回とは異なるメンバーで第1回重点強化合宿②が行われます。今合宿と同じ内容を行いながら、日本のスタンダードを少しずつ世界レベルに近づけるよう強化を進めていきます。

 
■第1回重点強化合宿 ①12月11日(日)~13日(火) 参加メンバー表

五十嵐 圭 (新潟アルビレックスBB)
アイラ・ブラウン (サンロッカーズ渋谷)
竹内 譲次 (アルバルク東京)
松井 啓十郎 (アルバルク東京)
片岡 大晴 (仙台89ERS)
坂本 ジェイ (仙台89ERS)
荒尾 岳 (千葉ジェッツ)
ファイ サンバ (滋賀レイクスターズ)
小野 龍猛 (千葉ジェッツ)
篠山 竜青 (川崎ブレイブサンダース)
並里 成 (滋賀レイクスターズ)
辻 直人 (川崎ブレイブサンダース)
満原 優樹 (サンロッカーズ渋谷)
鎌田 裕也 (川崎ブレイブサンダース)
アキ・チェンバース (サンロッカーズ渋谷)
永吉 佑也 (川崎ブレイブサンダース)
田中 大貴 (アルバルク東京)
張本 天傑 (名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
野本 建吾 (川崎ブレイブサンダース)
中東 泰斗 (名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
笹山 貴哉 (名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
富樫 勇樹 (千葉ジェッツ)
ベンドラメ 礼生 (サンロッカーズ渋谷)
小島 元基 (京都ハンナリーズ)
橋本 拓哉 (大阪エヴェッサ)

【MEMO】
※所属クラブ・チーム:2016(H28)年12月11日現在
※テクニカルアドバイザーのルカ・パヴィチェヴィッチ(JBA技術委員会アドバイザー)は、東アジア選手権大会(2017年5~6月開催予定)にて、ヘッドコーチとして指揮を執ります。

 
※男子日本代表チームの第1回重点強化合宿①の活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。