覚悟を決め、避けては通れない成長のための挑戦 〈男子日本代表 ルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザー〉

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 「アカツキファイブ」男子日本代表チームのスキル強化・向上のため、セルビアからやってきたルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザー。2011年、第26回ユニバーシアード競技大会でセルビア代表を優勝に導き、その後、2012~2015年はモンテネグロ代表のヘッドコーチを務めた。今年7月、「平成28年度JBA公認S級コーチ養成講習会」のために来日し、Bリーグのコーチたちの前でレクチャーも行っている。

 2020年、東京にオリンピックがやって来る。しかしバスケットボール競技において、FIBA(国際バスケットボール連盟)は世界一を決めるにふさわしいレベルを求めており、開催国枠は保証されていない。「FIBAは日本に対し、技術的向上とともに結果も求めている。2020年へ向けた一つ一つの国際試合の結果が大切であり、それとともにバスケットボールのレベル向上も大事になる。日本代表を選考するためだけでも、世界レベルへとスタンダードを上げることだけでもなく、しっかりと結果を求めるためにも大会へ向けた準備を含め、全て同時進行で初めていかなければならない」とパヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーが話すように、険しい道であることに変わりはない。

 パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーが掲げるミッションは3つ。
(1) 2020年東京オリンピックへ向け、日本のトップ選手をテスト・評価
(2) 高いスタンダードの確立(世界レベルへの引き上げ)
(3) 2017 FIBA ASIA CUPへの出場権獲得(東アジアサブゾーン予選 4位以上)

細かく丁寧に指導していくルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザー
細かく丁寧に指導していくルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザー

 
 ディフェンスでは「INTENSITY(プレイと気持ちの両面の激しさ)」「AGGRESSIVE(攻撃性・積極性)」「SOLIDNESS(ミスをしない堅さ)」、オフェンスでは「VERSATILITY(多彩性・オールラウンダー)」「TRANSITION(オフェンス、ディフェンスの両トランジションの定型化)」、それらを40分間継続できるため「フィジカルコンディション」の強化が始まった。68名を選考した重点強化選手たちをテストし、評価していく。

 来年5月または6月に開催が予定されている東アジアサブゾーン予選は、2019年FIBAワールドカップ出場につながる最初の一歩。そこを踏み外せば、2019年FIBAワールドカップへの挑戦は終わり、東京オリンピック出場の夢は早々に潰えてしまい兼ねない。パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーは最初のミーティングで参加選手たちに、「覚悟を決め、避けては通れない成長のための挑戦としてこのキャンプを活用してほしい」と要求した。

 2017年2月10日(金)・11日(土)、北海道札幌市(北海きたえーる)にてアジアの強豪・イランと対戦する「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2017」まで時間はない。さらに、2019年FIBAワールドカップへ向けた様々な予選や、2020年東京オリンピックも待ったなしでやってくる。最初にパヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーが示したように、全てにおいて覚悟が必要なのだ。
「組織であるJBAも、土日の試合を終えて休む間もなく合宿に参加する選手たちも、重要な選手を手放してくれているクラブも、特別な状況の中で遂行している我々コーチ陣も、全てのバスケットボール関係者にとっては厳しく、困難なタスクである。だが、全員で乗り越えていかなければならない」

 来日して3週間、週末になればBリーグの会場へ出向き、それ以外はBリーグや日本代表戦の映像をクリップし、日本人選手の特徴を知るために時間を費やしてきたパヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザー。この合宿で初めて会うにも関わらず、参加選手の顔と名前を一致させているとともに特徴も完璧に把握し、万全な準備で臨んだ合宿で情熱を注いでいる。

「覚悟を決め、避けては通れない成長のための挑戦としてこのキャンプを活用して欲しい」と要求するルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザー
「覚悟を決め、避けては通れない成長のための挑戦としてこのキャンプを活用して欲しい」と要求するルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザー

 
【関連リンク】
・バスケットボール男子日本代表チーム 日本代表候補 重点強化選手および第1回重点強化合宿 参加メンバー発表
・バスケットボール男子日本代表チーム 第1回重点強化合宿① 開催報告(2016年12月11日~13日)