アイディアが増えた頭を使った練習 〈男子日本代表候補 重点強化選手 篠山 竜青選手/川崎ブレイブサンダース〉

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 2016年、日本代表に初選出された篠山 竜青選手は、6月に中国で行われた「2016 Atlas Challenge」でデビュー戦を飾った。しかし、本番となる「FIBA男子オリンピック世界最終予選(OQT)」までの準備期間は1ヶ月もない。ポイントガードとしてヘッドコーチの意思をコート上で表現するには時間が足りず、世界に挑む12名には選ばれなかった。

 今夏、長谷川健志 元ヘッドコーチは日本人選手の引き上げと、国際経験を積ませるために若いメンバーを選出。OQT後の「第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」「バスケットボール男子日本代表国際親善試合2016」「2016 FIBA ASIAチャレンジ」の全てに選出され、日本代表ポイントガードとしてチームを牽引していく。

「良いアイディアが増えた」と感想を述べた篠山 竜青選手
「良いアイディアが増えた」と感想を述べた篠山 竜青選手

 
 長谷川ヘッドコーチが退任し、新体制となってBリーグ期間中に迎えた重点強化合宿だったが、「やるしかない」と前だけを向いていた。
「アジアの中でもまだまだ僕らはこれからのチーム。長谷川さんが男子日本代表ヘッドコーチになって、今年は久しぶりに世界の扉を開けました。リスクはありますが、変化を受け入れて前に進んでいかなければいけない時期に来ています。東京オリンピックに向かい、選手たちも日本の前進のためにやるしかないです」

 ルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーは、Bリーグ中の合宿開催を考慮し、練習の強度は中程度に留めた。「ルカコーチのディフェンスやオフェンスの考え方の基本的な部分を頭に入れる練習が主でした。体が疲れるというよりは、頭を使った練習でした」と篠山選手と振り返る。

 そのパヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーの印象について、「細かく説明してくれるし、一つのセッションにじっくり時間を使って説明するタイプ」と感じており、理解度は深まっている。
「練習の最初にビデオを見せてもらい、どういったヘルプディフェンスが必要なのか、また日本人の傾向として無駄なヘルプが多いという説明がありました。それは代表だけではなく、どのチームにも共通して言えることであり、日本のレベルアップにつながることを指摘してくれています。細かいことですが、絶対に身につけなくてはならない基本中の基本だと思いました。そこはしっかり体に染み込ませていかなければいけないです」

 川崎ブレイブサンダースからは6人が重点強化選手に選ばれている(コンディション等の状況により参加は4名)。篠山選手は、永吉 佑也選手と同じグループで練習を行い、パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーから様々なヒントを得た。
「ディフェンス時、ピック&ロールに対してはなるべく2人で完結する、余計なヘルプを無くして、2対2は2対2で守るという考え方は自分のチームでも同じことが言えます。ピック&ロールでのディフェンスのコンビネーションというのはすぐにでもできると思うし、永吉とコミュニケーションを取って自チームでも使っていきたいです。オフェンスに関しても、スクリーンの角度やピック&ロールのロールのタイミングとか、良い引き出しをもらえました。参加した川崎の選手たちにとっても、良いアイディアが増えたと思っています」

 2日間、「頭を使った練習」で得たアイディアをBリーグで体現していく。うまく使いこなすためにも参加できた重点強化選手たちだけではなく、所属クラブの選手たちと協調していかねばならない。パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーに学んだことは、Bリーグ全体のレベルアップに直結している。

川崎ブレイブサンダースのチームメイトである永吉 佑也選手(左)とのコンビプレイ
川崎ブレイブサンダースのチームメイトである永吉 佑也選手(左)とのコンビプレイ

 
【関連リンク】
・バスケットボール男子日本代表チーム 日本代表候補 重点強化選手および第1回重点強化合宿 参加メンバー発表
・バスケットボール男子日本代表チーム 第1回重点強化合宿① 開催報告(2016年12月11日~13日)
・[インタビュー]覚悟を決め、避けては通れない成長のための挑戦 〈男子日本代表 ルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザー〉
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