九州のスピードスター 〈男子ユニバーシアード日本代表候補 林 翔太郎選手〉

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 ドレミファソラシドのリズムに合わせ、バスケットボールコートを往復するマルチーステージシャトルラン。40分間を走り抜く持久力は、日本代表選手に必要不可欠な要素である。男子ユニバーシアード日本代表チームの強化合宿では、2月17日の第1次強化合宿と、3月15日の第3次強化合宿の2度に渡り、コートを何往復できるかチャレンジする機会があった。1度目は150本でチーム最多を記録した林 翔太郎選手。キリのよい150本で終えたのは、「150本行けば終わりだと思っていた」からであり、さらなる数字に期待が高まる。迎えた2度目もトップをキープするとともに、160本へと記録を伸ばし意地を見せた。

昨年に選考されなかった悔しさをバネに、林 翔太郎選手は積極的にアピール
昨年に選考されなかった悔しさをバネに、林 翔太郎選手は積極的にアピール

 昨年、ユニバーシアード光州大会の候補メンバーに選出されながらも、第2次合宿へ進むことはできなかった林選手。「この1年間、次のユニバーシアード日本代表に選ばれることを目標にしてきました」と意識を高く持って合宿にやって来た。東海大学九州は九州大会を制してインカレへ出場。3回戦、国士舘大学を相手に67-70で惜敗。この試合で林選手は14本のリバウンドを拾いまくった。195cmのフォワードは走力があり、ジャンプ力にも長けており、合宿中は積極的にゴールも決めていた。

「日本が世界で戦っていくためには、相手よりも効率よくどれだけ走れるかが一番大事です。九州でもずっと走っているので、今回の合宿中も苦にはなりませんでした」と話しており、走ることが多かった合宿も難なくクリア。世界一を目指すチームに身を投じたことで意識の変化も見られている。

「ミーティングで陸川ヘッドコーチの話を聞いた後は、気持ちの部分が全くこれまでと違ってました。今まで見たことがない、いろんな動画(NBAの練習法など)を見させてもらい、こういう風にやれば自分ももっと上手くなるという理想が頭の中に浮かびました。それをすぐに練習で実践することができたのは、ものすごく良い刺激になりました」

 モチベーション高く、積極的にアピールを続けた林選手は15名の選手選考に残っている。

 来年開催されるユニバーシアード日本代表や、まもなく5月に行われる第40回李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会(開催地:韓国)に出場できるのは12名のみ。現在の課題点は、「一番の短所はフィジカルが弱いところ。そこはすぐに変化させることはできないので、継続するしかありません」と話しており、本番までの1年半をかけて世界で戦える体作りを課している。

 関東勢が多く占める男子ユニバーシアード日本代表だが、2大会前に関西大学出身の藤高 宗一郎選手(日立サンロッカーズ東京)が選出されたように、関西勢から選出されるケースはこれまでもある。しかし、過去10年を振り返っても九州の大学の選手が選出されたことはない。九州から期待の新星が頭角を現し始めた。

林 翔太郎

  • 1995年9月13日生
  • 195cm/80kg/フォワード
  • 北海道出身
  • 旭川大学高校~東海大学九州 3年
  • 平成28年度男子ユニバーシアード日本代表候補選手
  • 平成26年度男子ユニバーシアード日本代表候補選手