進学校出身のビッグガード 〈男子ユニバーシアード日本代表候補 村岸 航選手〉

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 偏差値72以上が合格ラインと言われる埼玉県立浦和高校。宇宙飛行士の若田 光一さんやJリーグの村井 満チェアマンなど卒業生の活躍も輝かしい進学校だ。校訓「尚文昌武(文を尊び武を盛んにする ※造語)」にあるように、プロ野球選手やJリーガーとして活躍される方も多く、勉強とスポーツの両方でトップの逸材を輩出している。

 東京大学や京都大学など名門に進む生徒が多い全国的な有名校だが、ことバスケットにおいてはまだ全国区ではない。昨年のインターハイ埼玉県予選では、準々決勝で昌平高校に43-44で惜しくも敗れた。埼玉県ベスト8チームながら、昨年の第23回日・韓・中ジュニア交流競技会で男子U-18日本代表に選出されたのが村岸 航選手だ。今春より大学日本一のチームである筑波大学へ進学し、男子ユニバーシアード日本代表候補にも選出されている。

193cmのビッグガードとして成長が期待される村岸 航選手
193cmのビッグガードとして成長が期待される村岸 航選手

 第3次強化合宿時、最後のスクリメージを見ていた男子日本代表の長谷川 健志ヘッドコーチも、「伸びしろ多く、おもしろい選手」と評価する。2月〜3月に行われた強化合宿は45名の候補選手を選出し、その平均身長は189.6cm。それよりも大きな193cmの村岸選手が力を試したいポジションは、ポイントガード。「同じチームに正ポイントガードの選手がいたのでやりたいことができず、ちょっと萎縮してしまい、スクリメージはあまりうまくいかなかった」と合宿中は思うようなプレイができなかった。

「インサイドではなく、外でプレイしたい」と話す193cmの村岸選手は、すでに世界を見据えている。
「世界に出ればこの身長では4番(パワーフォワード)、5番(センター)では通用しません。できるだけ1番、2番のガードポジションでプレイしたいです」
ポイントガードは経験値がものを言うポジションであり、村岸選手の挑戦は始まったばかりだ。

 全国大会への出場経験がない村岸選手にとって、世界一を目標に掲げる男子ユニバーシアード日本代表の合宿は刺激的だった。
「今までは代表合宿に呼ばれても一番下のレベルという意識がありました。しかし今回15名に選ばれたので、今後は見本になるプレイをしなければいけないと思っています。まだまだ経験がなくて未熟なところばかりですが、先輩たちの良いプレイは盗んで、世界に通用する選手になりたいです」
45名の候補選手から15名まで絞られたメンバーに入ることはできた。5月に控える「第40回李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会」の定員は12名。自らの居場所をつかみとるための競争は続く。

 193cmの村井選手の他に、男子ユニバーシアード日本代表候補には馬場 雄大選手(筑波大学3年/195cm)や中村 太地選手(福岡大学附属大濠高校~法政大学 1年)もポイントガードを志望する。身長高く、勉強もできるバスケIQ高きビッグガードたちの成長は、2020年東京オリンピックへ向けてとても楽しみである。

村岸 航

  • 1997年7月28日生
  • 193cm/78kg/ガード
  • 埼玉県出身
  • さいたま市立八王子中学校~埼玉県立浦和高校~筑波大学 1年
  • 平成28年度男子ユニバーシアード日本代表候補選手
  • 平成27年度男子U-18日本代表(第23回日・韓・中ジュニア交流競技会 出場)