男子ユニバ代表:出場メンバー12名が決定し、ジョーンズカップの課題点を踏まえて仕上げの段階に突入

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 今年2~3月、日本のスタンダードを引き上げるために大学生を招集してスプリングキャンプを開催。ルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザー(現:アルバルク東京 ヘッドコーチ)から、世界レベルのバスケを注入してきました。その教えを継承する陸川 章ヘッドコーチが男子U24日本代表チームを率い、この世代のレベルアップを図り、この7月には「第39回ウィリアム・ジョーンズカップ」に出場。実戦を通した強化を踏まえながら、選手選考も同時に行なってきました。これまでの活動を経て、いよいよ8月19日(土)に開幕する「第29回ユニバーシアード競技大会」で金メダル獲得を目標に掲げる男子ユニバーシアード日本代表チームは、8月1日(火)~4日(金)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、第1次強化合宿を実施しました。

 アジアの国々の代表チームやカナダ、リトアニアのプロ選手たちを相手に9連戦を戦い抜いたジョーンズカップでしたが、結果は2勝7敗。勝ち星には恵まれませんでしたが、チームとしての成長は見られています。陸川ヘッドコーチは、「ファストブレイクから前に展開し、その後のドライブアタックにも反応でき、ノーマークで良いショットを作るシーンが増えました」と上達した点をさらに伸ばしています。

前向きにチームを引っ張るキャプテン、ベンドラメ 礼生選手(サンロッカーズ渋谷)
前向きにチームを引っ張るキャプテン、ベンドラメ 礼生選手(サンロッカーズ渋谷)

 先に挙げたように、大学生たちはパヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーの指導を全て受け、目指すべきバスケットスタイルを理解していました。しかし、1度も指導を受けていないBリーグの選手もおり、ジョーンズカップ序盤はチグハグする部分も見られました。ジョーンズカップの厳しい戦いを通して、「何を狙いとして、どういうスタイルなのかは、みんなが理解できてきました。私が大事にしているチームワークであり、一つになって戦うことも向上しています」と陸川ヘッドコーチは話し、今では選手全員が同じラインに立っています。キャプテンのベンドラメ 礼生選手も、「理解はしており、あとはうまく表現していくだけです」と言うように、残る期間で精度を高めていかねばならず、仕上げの段階に入りました。

 これまで強化してきたスタイルがベースとなりますが、「流れを変えるためにも、もう少しバリエーションを増やして準備する必要があります」と陸川ヘッドコーチは話しており、分解練習を行いながら新たなる戦術の習得にも取り組んでいます。「まだみんなが把握できていない状況ですが、ポジティブに捉えていけば自ずと良い方向に行くと思っています」と言うベンドラメ選手がチームを鼓舞し、選手たち同士でもコミュニケーションを取り合いながら着実に前へ進んでいます。

 昨年春、このチームが始動した時に掲げた『世界一への挑戦』という目標は変わりません。「世界一のインテンシティ(強度)、アグレッシブ(積極性)、ソリッドネス(正確性)を練習からやろうとしない限り、絶対に試合で出すことはできません。残る期間、世界一の練習をして準備します」と陸川ヘッドコーチは言います。ベンドラメ選手も、「もちろん優勝を目指して取り組んでいますし、それだけの目標を掲げないといけないと思っています。前回大会では、ギリギリで負けてしまう悔しい試合も多かったです。でも、通用しなかったわけではないとも感じており、上を目指していきたいです」とチームを押し上げています。

 このチームのベースであり、パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーが徹底して教えてきたのはディフェンスです。先日、「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームがアジアチャンピオンとなり、3連覇を果たしたことに刺激を受け、「決勝戦でオーストラリアに勝った女子日本代表も、40分間しつこくディフェンスをしていた。我々も同じく挑戦しよう」と陸川ヘッドコーチは発破をかけます。ベンドラメ選手も、「アジアで女子日本代表が結果を出し、男子U19日本代表も世界のトップ10に入りました。次は僕たちの番だと思っています」と話し、他カテゴリーの活躍にモチベーションを高めていました。

 男子ユニバーシアード日本代表チームは、韓国で開催される「2017アジア・パシフィック大学バスケットボールチャレンジ」に参加するため、8月9日(水)に日本を出発します。日本を含め、6カ国対抗のリーグ戦が行われ、韓国、チャイニーズ・タイペイ、ロシアはそれぞれユニバーシアード代表チームが参戦し、フィリピンは大学の単独チームがエントリーしています。8月20日(日)から台北市で行われる「第29回ユニバーシアード競技大会」へ向け、最後の実戦形式の強化となります。「ロシアは毎回上位に入る強豪国(前回大会3位)。世界レベルの高さがあるので、大会前に対戦するには最高の相手です」と陸川ヘッドコーチは期待しており、最終調整を行なっていきます。

練習中から良いコミュニケーションを取り合い、選手からコーチ陣に意見が出ることがこのチームの長所
練習中から良いコミュニケーションを取り合い、選手からコーチ陣に意見が出ることがこのチームの長所