男子U16日本代表:大会開催が延びたことは日本にとってはアドバンテージ

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 平成29年度バスケットボール男子U16日本代表チームは、9月25日(月)~27日(水)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて、第6次強化合宿を実施。開催地が決定していないため、「FIBA U16 Asian選手権大会2017」は未だ開催時期が決まっていません。目標が定まらず、集中力を欠く状況ではありますが、トーステン・ロイブルヘッドコーチは、「日本にとってはアドバンテージである」と前向きに捉えています。

 「U16世代はまだまだ育成が必要です。男子U16日本代表候補は技術に長けた選手だけを選考しているわけではなく、将来性がある選手にチャンスを与えています。もちろん勝利を目指し、来年のFIBA U17ワールドカップの切符を獲りにいく戦いですが、チームの勝利以上に選手たちの将来につなげていくことが大事です」とロイブルヘッドコーチは言い、選手個々のスタンダードを引き上げることに注力し、強化を進めています。

大会開催が延びたことでチャンスが巡ってきた河村 勇輝選手(福岡第一高校 1年)
大会開催が延びたことでチャンスが巡ってきた河村 勇輝選手 (福岡第一高校 1年)

 山崎 凜選手(土浦日本大学高校 2年)は、「早く大会日程が決まってほしいです」とみんなの声を代弁します。同時に、「自分たちは能力がないのでクオリティーを上げていかなければ、大会でも勝てないと思っています。日程が決まっていない分、毎回の練習での質や量が増えたことはプラスになっています」とこの状況を受け入れていました。12名に絞られておらず、まだまだ新たな選手が選考され、競争をしながらレベルアップを図っています。

 大会時期が先延ばしになっていることで、前回合宿から3名、そして今合宿より1名が追加招集され、チャンスが巡ってきました。その一人である河村 勇輝選手(福岡第一高校 1年)は、「前回はできることも限られ、気を遣ってしまってなかなか思ったことを言えずに終わってしまいました。でも、2回目の今回は新たに福家(柊都)選手(育英高校 1年)が入ってきて、同じガードとして教えてあげられることもあり、前の合宿では言えなかったことやまとめきれなかったことを言えるようになったと思います」と話しており、ポイントガードとしてしっかりコミュニケーションを取りながらチームを引っ張り始めています。

 昨年度より毎月のように合宿を積み重ねてきた男子U16日本代表チームですが、新たな候補選手が入ってきたことでチームプレイがうまくいかない場面も見かけられました。山崎選手は、「最初からいるメンバーの時はものすごく良い形で合う機会が増えています。でも、新しいメンバーが入ったことにより、そこをカバーしていかなければならないのに、急にコミュニケーションが取れなくなってしまうのでそこは課題です。どのメンバーでも同じクオリティーを保つことができれば、もっと良いチームになると思います」と言います。特にロイブルヘッドコーチが求めるディフェンスでは、コミュニケーションを取り合って動きを連動させて、大きな相手を守らなければなりません。

 今年行われた「FIBA U19ワールドカップ2017」でもそれは明らかであり、「どんなに良い試合ができても70点しか取れず、スペインやカナダに敗れました。勝つためには65点以下に抑えるディフェンスがカギになります。1on1のディフェンスが良くても、5on5になったときに組織的に守れるかどうかが勝負になってきます。そのためにもコミュニケーションを取ることが大事になります」とロイブルヘッドコーチは選手たちに求めており、徹底させています。

 次回、第7次強化合宿は10月23日(月)より行い、今後も継続的に合宿は続きます。その後、ウインターカップを経て、昨年度に引き続きチェコで行われるクリスタル・ボヘミア・カップ(招聘大会)への参加も予定しています。大会開催が遅れていることをチャンスと捉え、最大限の強化・育成計画を立て、いつ大会が開催されても戦えるよう準備を行なっていきます。

「練習での質や量が増えたことはプラスになっています」と前向きに捉える山崎 凜選手(土浦日本大学高校 2年)
「練習での質や量が増えたことはプラスになっています」と前向きに捉える山崎 凜選手(土浦日本大学高校 2年)

【関連リンク】
平成29年度(2017年度) バスケットボール男子U16日本代表チーム 特設ページ
平成29年度男子U16日本代表チーム 第6次強化合宿開催のお知らせ(2017年9月14日発信)