男子日本代表:「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選」Window1 アウェーでの第2戦はオーストラリアに終盤に突き放され、58-82で敗戦

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 「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選」第2戦はアウェーの地でオーストラリアと対戦。ホームで惜敗したフィリピン戦とは打って変わり、シュート率は上向き、フィジカル強くアタックして行ったオフェンスで対等に戦えた時間帯もありました。しかし、勝負どころの終盤に突き放されて58-82で敗れ、Window1は2連敗を喫しました。

 「32分間はずっと戦い続けてくれました。しかし、残りの8分ではフィジカルの部分で追い込まれて体力を消耗し、最後は14-0と相手に連続得点されてしまいました。14-0という数字がこの試合の全てを表しています」とフリオ・ラマスヘッドコーチは総評します。前半は全てのシュートを決め、チームハイとなる17点を挙げたエースの#6 比江島 慎選手(シーホース三河)は、「相手が日本を甘く見ているという印象は受けなかったです。それは僕らが必死に食らいついていけたからだと思います」と、やはり32分間は手応えを感じていました。しかし残り8分間、体力が消耗した日本は失速。逆にオーストラリアは、「余力を残していていた」と#6比江島選手も感じるほど、あっという間に引き離されました。

#15 竹内 譲次選手(アルバルク東京)とスタイルが似ている#12 Daniel Kickert選手とのマッチアップ
#15 竹内 譲次選手(アルバルク東京)とスタイルが似ている#12 Daniel Kickert選手とのマッチアップ

 ラマスヘッドコーチは、「FIBAランクトップ10内のオーストラリアと何度も戦えるということは自分たちが成長するべきことや改善点を分からせてくれる経験でもあるわけです。これをしっかり生かせるようにしたいです」とポジティブな点を挙げます。#7 篠山 竜青選手(川崎ブレイブサンダース)も、「FIBA ASIAカップ2017で対戦していた経験があったので、そこまで差を感じることなくできていました」と言うように、2度目の対戦でプラスになった部分も見られていました。

 FIBA ASIAカップ2017のメンバーには選ばれなかった#15 竹内 譲次選手(アルバルク東京)にとって、これが初対戦となります。「オーストラリアは教科書のようなバスケットをすると感じました」という感想を述べています。日本よりも大きな選手たちがルーズボールに飛び込み、シュートが入ればフルコートディフェンスでプレッシャーをかけてくるなど、見習うべき点は多くあります。#15竹内選手とマッチアップした#12Daniel Kickert選手は長身ながら3Pシュートを4本全て決めました。3Pシュートを警戒していたにも関わらず、「分かっていたのに抑えられなかったのは悔しいです。状況判断がすごく優れている選手です」と反省点を挙げ、さらに「良いところは吸収したいです」と得るものも少なからずありました。

 2連敗を喫したWindow1(2017年11月/2試合)でしたが、「フィリピン戦の後半から選手たちのプレイに対して自信を持っていました。今日も32分間までは選手たちが実力を出し、安心感あるプレイをしてくれました。チームとしてはもちろん改善しなければいけないことはありますが、ここで大事なのは自信を持って今後も戦っていくことです。我々の目標は何よりも2次ラウンドに進んで、FIBAワールドカップの出場権を獲ることです」とラマスヘッドコーチはあらためて目標を明確にさせ、巻き返すしかありません。

 #7 篠山選手は、「この2試合に向けてピークを合わせられるように準備してきましたが、なかなか完璧には遂行できず、反省点の方が多かったです。2月末の試合に向けて、この経験は絶対に生きてくると思います」と、FIBAワールドカップ予選の戦い方が把握できたことをプラスに捉えます。
 今回の予備登録メンバー24名をはじめ、さらに活躍する選手を追加招集しながら選考されていきますが、「もし自分が選ばれなくても、残った12人に対してコンディショニングの仕方などいろんなアドバイスができます。日本代表争いのサバイバルをもちろん勝ち抜きたいですが、日本のためには少しでもコンディションの良い選手が行くべきであり、このような局地戦だからこそその必要性を感じました」という言葉が、この戦いの過酷さを表しています。
 勝ち抜くためには日本代表を目指す全ての選手たちが同じ目標を持ち、同じ方向を向いて、壁を残り越えねばなりません。#7 篠山選手も、「それができれば結果がついてくる、戦えるという手応えをこの2試合で感じることはできました」と話しており、どのチームにとっても今後の戦いで真価が問われます。

この経験を、仮に自分が12名に残らなくても伝えていきたいと言う#7 篠山 竜青選手(川崎ブレイブサンダース)
この経験を、仮に自分が12名に残らなくても伝えていきたいと言う#7 篠山 竜青選手(川崎ブレイブサンダース)

 日本が属するグループBは、オーストラリアとフィリピンが2勝を挙げ、チャイニーズ・タイペイと日本は2連敗となりました。次戦は、来年2月22日(木)にチャイニーズ・タイペイを迎え、横浜国際プールでのホームゲームを戦い、今回同様にすぐさま移動し、2月25日(日)にはアウェーの地でフィリピンと対戦します。今後の3ヶ月間でもエースの#6 比江島選手は、「少しは変われる部分もあると思いますし、次の試合に向けて今度こそ最高の状態に持っていかなければなりません。まだまだ修正するところはあります」とレベルアップする必要性を説いています。

 巻き返すためにも1日1日の練習やBリーグでの1戦1戦でも国際大会を意識して臨むことが重要であり、日常からレベルアップに努めなければなりません。FIBAワールドカップ出場、そして自国開催となる東京オリンピックの舞台に立つための厳しい戦いはまだまだ続きます。

 
【関連リンク】
・FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選 JBA大会特設サイト
・[レポート]Window1 開幕ホームゲームはフィリピンに71‐77で惜敗(2017年11月25日発信)
・[レポート]Window1 アウェー・オーストラリア戦に向けて出発(2017年11月26日発信)