男子U16日本代表:チェコ遠征メンバー12名を決める熾烈な争いとなった第8次強化合宿

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 平成29年度バスケットボール男子U16日本代表チームは、11月27日(月)~29日(水)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第8次強化合宿を実施しました。
 16名の候補選手を招集し、年明け1月1日(月・祝)より始まるチェコ遠征時に出場する「クリスタル・ボヘミア・カップ(招聘大会)」のロスター枠である12名を決める選考合宿となりました。

 笹山 陸選手(洛南高校 2年)が怪我から復帰し、合宿に戻ってきたのは朗報です。トーステン・ロイブルヘッドコーチが「ダイヤモンドを発見した」と興奮気味に話す富永 啓生選手(桜丘高校 2年)が初招集されました。先週末に行われた男子U18日本代表チームのエントリーキャンプ時、対象年齢の選手たちがいる中でも、「既に完成に近づいている男子U16日本代表チームに追加招集するのはリスクがあり、努力してきた選手を切る勇気はない」と話していたロイブルヘッドコーチ。しかし、ビッグマンとともにずっと探していたシューターの発見により、勇気を振り絞ってこの選考合宿に参加させました。

自信を取り戻したことで本来のパフォーマンスを発揮しはじめた星川 堅信選手(洛南高校 1年)
自信を取り戻したことで本来のパフォーマンスを発揮しはじめた星川 堅信選手(洛南高校 1年)

 富永選手はこの1年間で15cm身長が伸び、180cmに到達したばかりであることも、発掘が遅れた理由です。また、男子U16日本代表チームは選手を絞る段階に来ていたこともあります。今回、スタートしたばかりの男子U18日本代表チームで各ブロックから推薦されたことで待望のシューターを発見できました。
 ロイブルヘッドコーチも、「5年間JBAで働き、いろんな選手を発掘してきましたが、富永選手だけは発見したのが3日前です。有望な選手の発掘作業は、今後もしっかりしなければいけません」と逸材を見逃しそうになっていたことを反省するほどです。富永選手の父・富永 啓之さんは元日本代表(洛南高校~日本大学~三菱電機(現:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)で活躍された211cmのビッグマン。両親ともトップリーグでプレイされたDNAをしっかりと受け継いでいます。タフショット気味の3Pシュートもしっかり狙ってねじ込む勝負強さや、1on1で打開する力も持ち合わせており、既にチームにフィットし始めています。
「まだまだ身長が伸びる可能性もあり、大型シューターになってほしいです。男子バスケットボール界にとっては絶対に必要な選手であり、将来を見据えて彼がその一人になる可能性を秘めています。本当に良い発見でした」

 笹山選手の復帰、富永選手の発見により、選手選考は困難を極めます。ロイブルヘッドコーチも、「長い間、ほぼメンバーを変えず、完成に近づけてきたので、このチームに愛着があります。選手たちは仲間であり、家族のようなものでした。そこから4人を切らなければならない決断は本当にきついです」と、その心境を吐露しています。今回はチェコ遠征メンバーのための選考であり、いつ開催されるかまだ決定していない「FIBA U16 Asian選手権大会2017」に選ばれる可能性はまだ残っています。

 ライバルが増えたことで、選手たちはさらに集中し、スクリメージも激しさを増しており、強度の高い合宿となりました。東海林 奨選手(昌平高校 2年)は、「コーチはディフェンスを重要視しているのでそこはもちろんですが、オフェンスの部分でアピールしたかったです」と言い、力強いドライブで切り崩します。そのドライブ技術も、8月末に追加招集されてから身につけた技であり、それまでは「ドライブが得意ではなかった」と言うほど。代表合宿に参加した選手たちはそれぞれ成長が見られています。

 8月頃、星川 堅信選手(洛南高校 1年)のプレイはどこか消極的に見えていました。「夏は自信がなかったです。インターハイ予選で東山に敗れ、近畿大会でも負けて…」とメンタル面で落ち込んでいました。しかし、その後のウインターカップ予選では東山高校にリベンジし、出場権を獲得すると、「成功が積み重ねってきたことで自信がついてきました」と言うように、前回合宿から本来の調子を取り戻しています。「突出している武器があまりない」と思っていた星川選手ですが、長く合宿を続けていることで仲間たちの特長も把握でき、「得点力ある選手にマークが寄っていて困ってるときは、僕のスペースが空いているわけです。そこで必ず点を取ったりしながら自分を出していきたいです」とやるべきことが明確になったことでより良い動きを見せていました。

 それぞれが持ち味を発揮しましたが、チェコ行きの切符は12名にしか与えられません。ロイブルヘッドコーチらスタッフ陣が悩んだ末に、選考した遠征メンバーは決まり次第、発表します。

新たにドライブを身につけることができた東海林 奨選手(昌平高校 2年)
新たにドライブを身につけることができた東海林 奨選手(昌平高校 2年)

※活動の様子はフォトギャラリーでご覧ください。

 
■平成29年度バスケットボール男子U16日本代表チーム
 FIBA U16 Asian選手権大会2017 日本代表候補選手 第8次強化合宿 メンバー表

笹山 陸 (洛南高校 2年)
東海林 奨 (昌平高校 2年)
中村 拓人 (中部大学第一高校 2年)
山崎 凜 (土浦日本大学高校 2年)
富永 啓生 (桜丘高校 2年)
結城 智史 (土浦日本大学高校 1年)
岩﨑 光瑠 (近畿大学附属高校 1年)
河村 勇輝 (福岡第一高校 1年)
鍵谷 和輝 (桐光学園高校 1年)
西田 公陽 (福岡大学附属大濠高校 1年)
三谷 桂司朗 (県立広島皆実高校 1年)
松尾 海我 (尽誠学園高校 1年)
江原 信太朗 (実践学園高校 1年)
横地 聖真 (福岡大学附属大濠高校 1年)
星川 堅信 (洛南高校 1年)
田中 力 (横須賀市立坂本中学校 3年)

※所属は2017(H29)年11月27日現在

 
■強化活動 スケジュール
<第8次強化合宿>
日程:2017(H29)年11月27日(月)~11月29日(水)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

<海外遠征>
日 程:2018(H30)年1月1日(月・祝)~1月8日(月)
渡航地:チェコ
⇒※クリスタル・ボヘミア・カップ(招聘大会)に参加

※施設の都合により、合宿の見学はできません。
※各合宿の取材をご希望の方は、合宿施設への入館手続きの関係上、取材希望日の5営業日前までに、JBA広報担当まで申請手続きを行なってください。

 
■大会概要
大会名:FIBA U16 Asian選手権大会2017
    (FIBA U16 Asian Championship 2017)
日 程:※開催時期未定
開催地:※未定
出場国:16か国
開催国(未定)、韓国(2015年優勝チーム)、オーストラリア、ニュージーランド
残る12か国サブゾーン枠(予定)>>東アジア:4、東南アジア:2、南アジア:1、中央アジア:1、湾岸アジア:2、西アジア:2

※大会日程・開催地については、決定次第、お知らせいたします。
※今大会は、来年に開催される「FIBA U17バスケットボールワールドカップ2018」のアジア地区予選を兼ねています。

 
【関連リンク】
・平成29年度(2017年度) バスケットボール男子U16日本代表チーム 特設ページ