男子U22日本代表チーム:将来を見据えてサイズアップに挑んだ第2次スプリングキャンプ

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 平成29年度バスケットボール男子U22日本代表チームは、2月26日(月)〜3月2日(金)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第2次スプリングキャンプを実施しました。29名を招集した第1次スプリングキャンプから9名がカットされて行われた今キャンプ。前回同様、鈴木 良和コーチに加え、「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区1次予選(Window2)」を終えたばかりの男子日本代表エルマン・マンドーレアシスタントコーチが指導を担当しました。フリオ・ラマスヘッドコーチも訪れ、比嘉 靖ヘッドコーチをはじめとした男子U22日本代表チームスタッフとミーティングを行いながら一貫した強化体制を構築しています。

 「今後の日本代表がサイズアップしていくためには、この世代からポジションアップをしていかなければならない。Bリーグに行けば、必然的にコンバートされることになるがそれでは遅い」とラマスヘッドコーチは先々を見据えた育成を考えており、今キャンプでは次々と新たなポジションに選手たちは挑みます。練習中、マンドーレアシスタントコーチは、「新しいポジションにチャレンジしている選手はまだパスがうまく出せなかったり、動き方が分からないのも当たり前のこと。その分、ディフェンスやリバウンドをがんばって取り返せば良い。そして、オープンになったら積極的にシュートを打つ。難しいことは求めていないので、シンプルことをしっかりやれば良い。これはキャンプなのだからターンオーバーがあっても構わない。ミスを恐れずに思いっきりプレイしよう」と選手たちを励ましながら、新たなる可能性を引き出しています。

 「所属チームでは4番(パワーフォワード)や5番(センター)の(ナナー)ダニエル(弾)に3番(フォワード)としてドライブの仕事を与えたらすごく積極的であり、オフェンスリバウンドにも絡んでいきました。2週間のキャンプですぐにできるかと言えば、そういう簡単な話ではありません。でも、少しずつポジションアップさせていけば、日本代表での活躍の場が広がりますし、彼らがそのポジションでの役割を遂行してくれればすごくおもしろいチームになります」と、このチームを任された比嘉ヘッドコーチにとっても大きな挑戦です。

 普段はインサイドを任されている195cmの吉井 裕鷹選手(大阪学院大学 1年)は、2番(シューティングガード)に挑戦。「いつもと全然違う動きなので、周りの動きに合わせるのに必死でした」と率直な感想を述べていました。吉井選手自身もBリーグなど上のカテゴリーに行けば、ポジションアップするのは「当然のこと」と受け入れています。しかし、まだ1年生ということもあり、「今まではそんなことを考えたことはなく、今回の合宿で気付かされました」

197cmの赤穂 雷太選手(青山学院大学 1年)はポイントガードの経験を積みながら成長中
197cmの赤穂 雷太選手(青山学院大学 1年)はポイントガードの経験を積みながら成長中
 この1年間でさらに3cm伸びた197cmの赤穂 雷太選手(青山学院大学 1年)は、大学に入ってから本格的にポイントガードとして経験を積んでいます。「ドライブなどの力強さは増していると思います。今年はドライブで抜ききってノーマークになる機会もあり、その部分では成長を感じられています」と自信を持ってキャンプに参加しています。一方のディフェンス面では、「自分より小さくてスピードがある選手にはイニシアチブを取られてしまうことがあります。今後はオールコートでもディフェンスできる脚力が必要です」と課題も明確になっています。ポジションアップし、ビッグガードを目指すライバルたちに対し、「同じくらいの身長の人には負けたくない」と力を込め、良い競争が生まれています。

 男子日本代表が目指すスタイルを習得し、すぐに招集されても困らないようにレベルアップを図ったスプリングキャンプですが、男子U22日本代表としてもチーム力を向上させていかねばなりません。第3次スプリングキャンプ後には韓国遠征を実施。さらに5月には再び渡韓し、第41回李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会が待っています。比嘉ヘッドコーチは昨年のユニバーシアードで感じた課題、そしてともに強化してきたルカ・パヴィチェヴィッチ ヘッドコーチ(アルバルク東京)、陸川 章ヘッドコーチ(東海大学)、池内 泰明ヘッドコーチ(拓殖大学)の説くシステムの良いところを受け継ぎ、進化させていきます。「ラマスヘッドコーチが求めるサイズアップをさせながら、僕が持っているシステムで勝負し、今後の韓国遠征などで結果を示すことができればどちらにとってもハッピーです」と比嘉ヘッドコーチは考えており、この世代の選手が日本代表にも招集されるよう底上げを担っています。

 月〜金の5日間、3週間に渡って行われるスプリングキャンプですが、練習時間は限られています。練習後も、その日に教わったことを復習したり、コーチに指導を仰ぎながら弱点の克服に勤しんだり、選手たちはなかなかコートを離れません。このような自主練習の時間がキャンプにとっては一番大事であり、選手自ら上手くなろうという意欲が伝わってきました。さらに12〜15名程度に絞り込まれた第3次スプリングキャンプは、3月5日(月)からスタートします。

2番ポジションに挑み、ドライブを試みる吉井 裕鷹選手(大阪学院大学 1年)
2番ポジションに挑み、ドライブを試みる吉井 裕鷹選手(大阪学院大学 1年)

■バスケットボール男子U22日本代表 第2次スプリングキャンプ参加メンバー
熊谷 航(大東文化大学 3年)
玉木 祥護(筑波大学 3年)
ナナー ダニエル弾(青山学院大学 2年)
中村 太地(法政大学 2年)
森下 魁(筑波大学 2年)
盛實 海翔(専修大学 2年)
星野 曹樹(白鷗大学 2年)
平岩 玄(東海大学 2年)
牧 隼利(筑波大学 2年)
増田 啓介(筑波大学 2年)
ジャワラ ジョゼフ(日本大学 2年)
吉井 裕鷹(大阪学院大学 1年)
津屋 一球(東海大学 1年)
岡田 侑大(拓殖大学 1年)
杉本 天昇(日本大学 1年)
西野 曜(専修大学 1年)
赤穂 雷太(青山学院大学 1年)
西田 優大(東海大学 1年)
井上 宗一郎(福岡大学附属大濠高校 3年)
半澤 凌太(県立福島南高校 3年)
※以上20名(所属は2018年1月31日現在)

■活動スケジュール
<第3次スプリングキャンプ>

日程:2018年3月5日(月)〜9日(金)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター