やるしかない! 〈男子日本代表候補 馬場 雄大選手〉

am160421a

2011年、高校1年生の馬場 雄大選手が初めて日の丸をつけて出場した「第2回FIBA ASIA U-16男子バスケットボール選手権大会」でアジア3位となる。しかし、当時のFIBA U-17世界選手権への出場権は2枠しかなく(2013年より3枠に増加)、悔しい銅メダルだった。高校2年生になった馬場選手は、一つ年上の渡邊 雄太選手(ジョージ・ワシントン大学 2年)らとともに飛び級で男子U-18日本代表選手に選出。勝てば世界への扉が開く3位決定戦だったが、イランに83-87で敗れ、2度目のチャレンジもあと一歩及ばなかった。

am160421b

全国区ではなかった富山第一高校を、父であり、コーチを務める敏春氏とともに2年生エースとしてウインターカップ出場を果たす。翌3年次にも全国にその名を轟かせ、筑波大学へ進学。同期の杉浦 佑成選手とともに、1年生から先発出場でチームを牽引。馬場選手が筑波大学入りしてから、2年連続でインカレを制し、大学日本一の座に君臨している。

将来性ある選手として、昨年(2015年)より日本代表候補選手に選出。今年も2年連続で選考されており、日本最高峰の合宿に参加している。「昨年参加したよりもすごくやりやすかったです。それがなぜかは良く分かりませんが、田臥(勇太)さんらがアドバイスしてくれたことで、やりやすい環境を作ってくれたのかなと思います」と馬場選手は目を輝かす。

大学ではオールラウンダーの195cmも、日本代表ではポイントガードになるべく努力している。練習中、何度も良いパスを出し、大学に入ってからその精度が上がっている。
「周りからもポイントガードになる選手と言われ続けてきましたが、大学での2年間はそう言われているだけで技術も伴っていませんでした。でも、ずっとポイントガードの練習を続けてきたことが、この合宿で表現できていることはその成果の現れだと思います。このまま継続して、もっともっと上を目指していきたいです」

強いチームや上手い選手が相手のときは集中力高く、目が覚めるようなパフォーマンスを発揮する馬場選手。しかし昨年の新人戦では、「自分でも分からないですが、同世代の選手との対戦は物足りなく、投げやりなプレイになってしまいます」と吐露していた。アメリカに一人で挑む富樫 勇樹選手(NBL/千葉ジェッツ)や渡邊選手から刺激を受けた日本代表合宿の後だったことも大きな要因だろう。

昨年はユニバーシアード日本代表の2年生エースとして、世界と戦ったが24チーム中21位と振るわなかった。エースとして勝利を引き寄せられなかった馬場選手は、「勝負どころでヨーロッパの選手たちは確実にシュートを決めてきました。それに比べて日本は誰かがやってくれるだろう、とパスを回してしまって攻め気がなくなってしまいました。一人ひとり自覚も足りていない部分があります。気持ちの入れ方というか、メンタルの部分が重要になってくると思います」と反省点を挙げた。

男子ユニバーシアード日本代表チームの合宿にも参加し、世界へ向けてレベルアップを図る馬場 雄大選手
男子ユニバーシアード日本代表チームの合宿にも参加し、世界へ向けてレベルアップを図る馬場 雄大選手

今年度もユニバーシアード日本代表候補選手に選ばれ、来年の本番へ向けてすでに合宿が始まっている。その合間の4月18日(月)~19日(火)に行われた男子日本代表チームの第2次強化合宿にも参加。両チームの違いを聞けば、「ピックを使ったり、ドライブに行くことなど共通する部分も多くあります。でも、やはり一つひとつのスクリーンの質やシュートの精度が全然違います。大学でも、このレベル以上を目指していかなければいけないと感じました」と話し、生き生きとした姿を見せていた。

馬場選手の主戦場である大学バスケは、明日4月23日(土)より「第65回関東大学バスケットボール選手権大会」が始まり、最初のタイトル獲得を目指す。
「筑波のスタイルであるディフェンスを頑張って活路を開いていくバスケを出すだけです。相手は失うものがなくぶつかってくると思うので、受け身にならず攻め気を忘れず、かつ自分のプレイを貫いていきたいです」

第3次強化合宿は29名から18名程度に選考され、再び呼ばれるためにも「やるしかないです」と短い言葉で締め括る。FIBA オリンピック世界最終予選へ向け、次回は帰国する渡邊選手の参加が予定されている。その旨を馬場選手に伝えると興奮が止まらない。

「絶対、一緒にプレイしたいですし、もう雄太さんに負けていられないです。モチベーションが上がりました」

選手たちが競争し切磋琢磨することが、男子日本代表にとって最高の強化策となる。

馬場 雄大

  • 1995年11月7日生
  • 195cm/88kg/ポイントガード
  • 富山県出身
  • 富山市立奥田中学校~富山第一高校~筑波大学 3年
  • 平成28年度男子日本代表候補選手
  • 平成28年度男子ユニバーシアード日本代表候補選手
  • 平成27年度男子ユニバーシアード日本代表選手(第28回ユニバーシアード競技大会 出場)
  • 平成24年度男子U-18日本代表選手(第22回FIBA ASIA U-18男子バスケットボール選手権大会 出場)
  • 平成23年度男子U-16日本代表選手(第2回FIBA ASIA U-16男子バスケットボール選手権大会 出場)