プレイオフでの戦いは、日本代表に向けたアピールする場 〈男子日本代表候補 太田 敦也選手×田口 成浩選手〉

am0428a

 「FIBA男子オリンピック世界最終予選」へ向けた男子日本代表チームの日本代表候補選手の中に、TK bjリーグの選手は3人。太田 敦也選手(浜松・東三河フェニックス)は2011年から選考され続けており、既に常連メンバーの一人。昨年の日本代表候補初選出に続き、田口 成浩選手(秋田ノーザンハピネッツ)は今年も選出。さらに帰化選手として、ファイ パプ月瑠選手(新潟アルビレックスBB)が初選出され、それぞれがアピールを続けている。
 2度の優勝経験を持つ太田選手と、ラストシーズンを笑顔で終えたい田口選手は、TK bjリーグではライバル同士。今回は日本代表活動の様子や、いよいよプレイオフを迎えるTK bjリーグのラストシーズンへ向けて語ってもらった。


◆いつも世界を見据えて戦っています

田口 成浩選手
田口 成浩選手

- シーズン中に行われた男子日本代表合宿でしたが、コンディションはいかがでしたか?

太田選手:コンディションの面でこれまでとは随分違います。でも僕の場合はアピールするところはこれまでと変わらないので、やりにくさはありません。長谷川(健志)ヘッドコーチさんもおっしゃっていましたが、来年からは(※FIBAワールドカップ アジア予選はホーム&アウェイ方式でシーズン中にも開催される)こういうコンディションの中でも戦わなければいけなくなるわけだから、それを考えればやらざるを得ないし、やって当たり前のことです。

田口選手:僕は疲れているなんて言ってられないので、ハッスルして、声を出して、そういうところからアピールしないといけません。チームのためにできることを探しながら、率先してやっています。

- 長谷川ヘッドコーチは「リーグ戦から世界を意識して戦え」と言っていましたが、実行できていますか?

太田選手:僕の場合は、リーグ戦では日本人とマッチアップすることがほぼ無いので、いつも世界を見据えて戦っています。

田口選手:僕も外国人にスクリーンへいくことが多くなりましたが、その時に肘が入ったり、タックルされるのはやっぱり恐いです。

太田選手:でも、体を張った中で得点を取れるととうれしいし、やり続けることでどこでも戦えるという自信につながります。やっぱりbjリーグでプレイして良かったと、そういう時に思いますね。

- 川淵 三郎会長からは、日本が世界で勝つために3Pシュートの重要性を説いていました。田口選手の活躍にも期待が高まっています。

田口選手:ライバルは目に見えて分かっており、ディフェンスではその選手を止め、オフェンスではその選手たちより決めなければ、日本代表に割って入れることはできません。僕はもう当たって砕けろという精神で打って、打って、あとは決まるだけ。絶対に逃げないという気持ちでやります。

積極的に声をかけ、輪の中に入る田口 成浩選手
積極的に声をかけ、輪の中に入る田口 成浩選手


◆意識するライバル

- シーズン中に召集されて開催された男子日本代表合宿で、現状はNBLの選手が多くいますが、選手間でどのような話をされていますか?

田口選手:自分だけかもしれませんが、bjリーグということでアウェイ感はまだ強いと感じています。ハッスルすることによって、みんなとはうまくコミュニケーションは取れていますし、自分から積極的に声をかけるようにしています。アツさんはもう日本代表として長いから、そんな感じは無いですよね。

太田選手:それでも多少はあるよ。だって、みんなが話していてもNBLのことばかりで、話に入っていけないです。(笑)

田口選手:ようやく来シーズンからBリーグができて一緒になるので、そこへ向けて話が盛り上がることがあります。

太田選手:田口は本当にその性格で良かったね。アップから率先して声を出してくれるので、周りもつられて声を出すようになります。特にまだまだ様子を見ている若い選手たちにとっても声を出しやすくなり、それが雰囲気の良さにつながっているのはうれしい。

- Bリーグの話が出ましたが、対戦したい選手やNBLチームはありますか?

田口選手:全部のチームとやりたい。みんなと早く対戦してみたいです。

太田選手:一番意識しているのは(竹内)譲次ですね。同じ地区である日立(サンロッカーズ東京)とは対戦も多いでしょうから。

田口選手:俺はKJさん(松井 啓十郎選手)とフルさん(古川 孝敏選手)ですね。同じ地区であり、絶対にマッチアップしなければならないですし。

太田選手:絶対に同じ地区の選手たちは意識するよね。

田口選手:それは間違いないです。今でも研究しながら、プレイを見てるところもたまにあります。


◆最悪ではなく、最高の試合で終われるようにしたい

太田 敦也選手
太田 敦也選手

- そんなライバルたちが活躍し、世界への切符を勝ち獲った昨年のFIBA ASIA選手権を、日本で田口選手はどういう思いで見ていましたか?

田口選手:ずっと見てましたし、気にしていました。自分も合宿に参加し、一緒に練習していたことをアジアのライバルたちとの試合で出していたわけで、見ていておもしろかったです。こう攻めるときは次はこういう動きだ、という感じで見ることができました。自分もこの中にいたんだな、としみじみ思いましたので、もう全力で応援していました。「よっしゃー」とかスマホで見ながらガッツポーズしていました。でも応援するだけではなく、自分がこの中に入って得点を決められるようにならないといけないですね。

太田選手:その応援は現地でも聞こえてたよ。(笑)

田口選手:絶対に聞こえるように応援してたもん。普通に感動してました。

- 選考合宿としてアピールする第2次強化合宿は終わりましたが、それぞれチームで優勝する活躍こそが日本代表への近道かもしれません。2人揃って有明コロシアムでのファイナルに進むためにも、負けられないプレイオフが始まります。

田口選手:(レギュラーシーズン終盤の)ここ最近はまさかの負けてはいけないチームに負けており、あまり調子はよくありません。でも、プレイオフに向けてどう持っていくかが大事。bjリーグとして最後となるので、最悪ではなく、最高の試合で終われるようにしたいです。

太田選手:僕らも同じように負けてはいけないところに負けたり、逆に沖縄(琉球ゴールデンキングス)に勝ったりチームとして安定していない状況です。プレイオフまで時間がなく、調整している余裕もないですが、波がある中でもしっかりその波の上の方を捉えて戦えるようにしなければなりません。

田口選手:目の前のやるべきこと、目の前の相手、目の前の試合を一つひとつ一生懸命やることが勝ちにつながり、日本代表にもつながると思っています。一つひとつ全力で戦っていきたいです。

太田選手:プレイオフをしっかり戦うことで日本代表に向けたアピールする場であり、まだ選考段階で見られているという意識を持って戦いたいです。

am0428d

太田 敦也

  • 1984年6月4日生
  • 206cm/112kg/センター
  • 愛知県出身
  • 柏市立柏高校~日本大学~オーエスジー フェニックス東三河(JBL)~浜松・東三河フェニックス(bjリーグ)
  • 平成28年度男子日本代表候補選手
  • 平成27年度男子日本代表選手(第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 出場)
  • 平成26年度男子日本代表選手(第17回アジア競技大会 出場)
  • 平成25年度男子日本代表選手(第27回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 出場)
  • 平成24年度男子日本代表選手(第4回FIBA ASIAカップ 出場)
  • 平成23年度男子日本代表選手(第26回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 出場)

田口 成浩

  • 1990年3月25日生
  • 184cm/84kg/シューティングガード
  • 秋田県出身
  • 明桜高校~富士大学~秋田ノーザンハピネッツ(bjリーグ)
  • 平成28年度男子日本代表候補選手
  • 平成27年度男子日本代表候補選手