平成28年度男子ユニバーシアード日本代表チーム 第2次強化合宿 開催報告

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 平成28年度バスケットボール男子ユニバーシアード日本代表チームは、2月24日(水)~26日(金)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第2次強化合宿を実施。前回の「個の強化」に続き、第2次強化合宿では「グループ戦術」をテーマとし、トランジションオフェンスやチームディフェンスの強化を行いました。

 前回同様、毎回コーチが変わりながらオフェンスやディフェンスなどを担当します。様々なコーチから学ぶことで、バスケットに関する様々な考え方や取り組み方があることを知る機会ともなっています。「バスケットにはいろんなスタイルがあり、様々な練習法がある。それを理解して適応したり、その先を読んでプレイできればもっと良い選手になれる。逆にいろん なドリルやコーチたちの考え方を学ぶことで、例えば日本代表であったり、プロリーグ(Bリーグ)であったり、上のレベルへ行った時に引き出しが多くあることは必ず役に立つ。コーチが求めるプレイに応える力をつけねばならない」と陸川 章コーチは選手たちに伝えました。

 この合宿に参加したことで、「U-20の若い選手たちにとっては全てが勉強になることばかりです。上級生にとっても、理解していたことを整理できたり、また違う考えがあることを知ることができる本当に良い機会でした。いろんなコーチの練習を経験させることができて良かったです」と陸川コーチは話しており、選手たちのバスケットに対する幅を広げながら成長させています。

体を張ってディフェンスする前田 悟選手(青山学院大学 1年)
体を張ってディフェンスする前田 悟選手(青山学院大学 1年)

 2017年8月、台湾・台北にて開催される「第29回ユニバーシアード競技大会 バスケットボール競技」で世界一になることを目標に掲げるこのチーム。2014年「第3回FIBA U-17男子バスケットボール世界選手権大会」に出場した5名が、日本代表候補選手として参加しています。
 アメリカを相手に38-122と大敗を喫し、現実を目の当たりにした前田 悟選手(青山学院大学 1年)は、「あの時は浮き足だってしまっていま したし、手も足も出ませんでした。FIBA U-17世界選手権に出場してみて、フィジカルでは全然通用せず、自分のプレイを全くさせてもらえませんでした。相手に体で止められてしまったので、大学 に入ってから(S&Cコーチ)吉本(完明)さんのきついトレーニングをしていることで、13~4kgくらい体重が増えました。まだまだ鍛えなけれ ばなりませんが、タイトに体を使ってプレイできるようになってきたので、さらに上に行けるようにトレーニングも、バスケの技術も磨いていきたいです。ユニ バーシアードでも、またアメリカと試合がしたいです」
 FIBA U-17世界選手権メンバーは現在、大学1年~高校3年生ですが、この合宿中も目立っており、世界を知る頼もしい選手たちのさらなる成長が期待されます。

中山 拓哉選手(東海大学 3年)は声を出してリーダーシップを発揮
中山 拓哉選手(東海大学 3年)は声を出してリーダーシップを発揮

 男子ユニバーシアード日本代表チームでの目標は世界一、大学に戻れば日本一であり、オールジャパンでの打倒NBLチームを掲げて取り組んでいる陸川コーチ。両方の練習に参加している中山 拓哉選手(東海大学 3年)に大学の練習との違いを伺ったところ、「大学の練習と同じメニューが多かったです。チームとして出来上がっているというのもありますが、この合宿よりも東海大の方が声も出ているし、もっとハードにやってると思います」という感想が返ってきました。ディフェンス練習を行う前に陸川コーチから、「チームディフェンスが大事であり、そのためには声でつながねばならない。1個のボールをみんなで守ろう」とコミュニケーションの重要性について説明がありました。普段行なっている練習ということもあり、その意図をくみ取っていた中山選手は率先して声を出して引っ張ります。「まだ遠慮や自分を出せていないところがあったのかなと思います。声を出す選手と、普段から出さない選手に分かれていたので、そこに差があったら世界一を目指すにはまだまだ足りません」と反省点を挙げる中山選手。陸川コーチも同意見であり、「もっともっと高いところを要求したいです。でも、一気に高いレベルに行くわけではないので、段階を追って選手たちは自分の殻を破っていってほしいです」と期待を寄せています。

 第2次強化合宿を終え、陸川コーチから次回へ向けた大事な告知がありました。「3次合宿で李相佰(盃日韓学生バスケットボール競技大会/5 月に韓国にて開催予定)やパンパシフィック(バスケットボール大会/韓国)へ出場する選手を絞り込みます。人数はまだ確定していませんが、この大人数で キャンプを行うのは次が最後。残りたい、選考されたいと思っているのであれば、チームに帰ってからも各自でしっかり準備して来るように」。目標を達成するミッションの一つに「世界一のハードワーク」があります。比嘉 靖コーチ(大阪体育大学)から、「選ばれた選手こそが、当然ハードワークしていたとみんなが納得できるようにしっかり準備してきてほしい。このチームにはすごく期待している。みんなから応援され、魅力あるチームになろう」と伝え、合宿は終了しました。

 次回、選手選考会となる第3次強化合宿は、3月15日(火)~17日(木)に開催されます。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。