女子日本代表:新時代の始まり。新チームを作るためのトライアウトとなる第1次強化合宿がスタート

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 「AKATSUKI FIVE」平成29年度バスケットボール女子日本代表チームは、4月6日(木)より、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にて、第1次強化合宿をスタートしました。

 初日のミーティング時、トム・ホーバス ヘッドコーチは「NEW ERA」という言葉を用いて、新しい時代が始まったことを強調します。
 今年度は、昨年のリオデジャネイロオリンピックで8位になったメンバーと競争をさせながら、本年7月にインド・バンガロールで開催される「FIBA女子アジアカップ2017」で、『アジア3連覇(タイトルを死守)』を目標に、最強チームを作っていきます。さらに目指すべきゴールは、2020年東京オリンピックでのメダル獲得であり、妥協なき強化が始まりました。

◆「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チーム チームスローガン◆
『Out work(鍛え)』 日本では一生懸命練習することは当たり前であり、これは世界よりも秀でている点
『Out think(考え)』 考えるバスケットが必要
『Out play(戦い抜く)』 試合中に緊張したり、考えすぎて足が動かなかったりせず、とにかく自分の力を出し切ってチームプレイに徹すること
『Play as One(チーム一丸)』 日本が世界で勝つためにもチーム一丸となって戦わなければならない
『Relentless(不屈)』 絶対に負けないために、オフェンスもディフェンスもトランジションも40分間止まらないしつこいバスケットをやり抜く

 トム・ホーバスヘッドコーチは、「ここに挙げた5つは、金メダルを目指すならば当たり前にやらなければいけないこと。昨年のリオでは8位になったが、次の東京オリンピックではメダルを獲りたいし、獲るならば1位になりたい。そのためには並大抵の努力では到達できず、非常に厳しい道のりでもある。厳しいけど楽しくバスケットをしよう」と、その意図を選手たちに伝え、目標を共有させます。

 合宿初日は、JX-ENEOSサンフラワーズ所属の選手を中心に、デモンストレーションを行いながら練習が進んでいきました。
 練習中、ホーバスヘッドコーチからは、「(逆サイドへの)スキップパスをするときに、胸からパスしたら絶対にカットされる。これはリーグ中も見られていたこと。世界は大きいから頭の上からパスする癖をつけること」「それはトラベリング。次のプレイを考えていないから、パスが出せずに軸足が動いてしまっている」など、様々な指摘が飛び、その度に練習が止まります。目標を達成するためには1日も無駄には出来ず、「絶対にやってはいけないのはターンオーバー。ミスしたら世界では負ける」と強調し、世界基準へと押し上げています。

合宿前は緊張と不安があった水島 沙紀選手(トヨタ自動車 アンテロープス)だが、コートに立てば持ち味を発揮

 今合宿はトライアウトと位置づけし、日本代表として戦う術を学ぶとともに、日本代表メンバーに入るために選手たちは日々アピールし続けなければなりません。ホーバスヘッドコーチは、「みんなはそれぞれ良いものを持っているから、この合宿に呼びました。自分の力をしっかり見せてください」と、チャンスを与えています。

 第18回Wリーグでは4シーズンぶりにファイナル進出を果たし、その原動力となった水島 沙紀選手(トヨタ自動車アンテロープス)。初めての日本代表合宿に参加した初日を終えた感想は、「ホッとしたというのが一番です」。合宿に来る前までは「緊張していて、本当にこの中でできるかなと落ち込んだり、考えてたりすることもありました」と不安に駆られていました。トヨタ自動車のチームメイトであり、昨年の日本代表メンバーである栗原 三佳選手や近藤 楓選手に話を聞いたり、桜花学園高校時代の同級生、渡嘉敷 来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)に相談しながら、合宿に臨むための心の準備をし、「なんとかなる、コートに立って動けば必ずできると信じてきました」。練習では持ち味を発揮し、不安を乗り越えて初日を迎えられていました。「自信を持たないとこの場では戦えないと思っています。その中で、どれだけ自分がアピールできるかどうかが勝負になってきます」と前向きに取り組んでいます。

 同じく初選出となった落合 里泉選手(東京羽田ヴィッキーズ)は、「自分としては準備してきた通りにできたと思っていました」が、大学時代を通してずっと見てきた恩塚 亨アシスタントコーチより「まだまだやれる」と発破をかけられていました。
 WJBLプレイオフ初進出を果たした羽田でしたが、1回戦でJX-ENEOSに敗れた昨シーズン。チャンピオンの練習を垣間見られたことで、「走るコースややるべきことが徹底されています。その上で自由なプレイが求められます。ディフェンスを見ながら自ら判断することが基本になっていました」と言います。その基本を習得し、1日も早く自分のものにすることで、落合選手の持ち味であるオフェンスで、さらに力を発揮することが出来ることでしょう。
 「日本代表候補選手に選んでいただき、この合宿に呼ばれたことがすごい嬉しいです。でも、それだけで終わってはいけないと思っています。遠慮せずにどんどん自分を出していけるように頑張っていきたいです」と話すように、全ての選手にとって負けられない競争が始まりました。

 第1次強化合宿では、休みなく戦い続けたリオオリンピック代表選手12名には休養を与えています。しかし、WNBAの3シーズン目を控える渡嘉敷 来夢選手は、初日から姿を見せ、驚かせています。
 「昨年の12名のプレイは十分に分かっているから呼びませんが、いつでも参加できるようオープンにしています」と、ホーバスヘッドコーチは言うように、渡嘉敷選手だけではなく、その他のオリンピアンたちも早くから参加してくる可能性は大いにあります。初選出や代表歴の浅い選手が大半を占める中、渡嘉敷選手が参加し、率先して引っ張ってくれたことにより、初日から緊張感ある練習となりました。

 「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームの第1次強化合宿は、4月16日(日)まで続きます。

日本代表候補に初選出されたことを喜びつつも、「それだけでは終われない」とさらなる上を目指す落合 里泉選手(東京羽田ヴィッキーズ)
日本代表候補に初選出されたことを喜びつつも、「それだけでは終われない」とさらなる上を目指す落合 里泉選手(東京羽田ヴィッキーズ)

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。

 


■「AKATSUKI FIVE」平成29年度バスケットボール女子日本代表チーム
 FIBA女子アジアカップ2017 日本代表候補選手 メンバー表

【チームスタッフ】
チームリーダー 高橋 雅弘 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
ヘッドコーチ トム・ホーバス (JBA)
アシスタントコーチ 恩塚 亨 (東京医療保健大学)
アシスタントコーチ 知花 武彦
トレーナー 岩松 真理恵 (JBA)
トレーナー 石山 静香 (株式会社リニアート)
チーフマネージャー 成井 千夏 (JBA)
マネージャー 藤田 愛奈 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
マネージャー 木村 絵理 (トヨタ自動車株式会社)
ビデオコーディネーター 今野 駿 (JBA)
パフォーマンスコーチ 佐藤 晃一 (JBA)
パフォーマンスコーチ 阿部 勝彦 (JBA)
ドクター 李 小由 (公立昭和病院)

【選手】
吉田 亜沙美 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
王 新朝喜 (三菱電機 コアラーズ)
森 ムチャ (トヨタ自動車 アンテロープス)
栗原 三佳 (トヨタ自動車 アンテロープス)
髙田 真希 (デンソー アイリス)
大﨑 佑圭 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
伊集 南 (デンソーアイリス)
水島 沙紀 (トヨタ自動車 アンテロープス)
落合 里泉 (東京羽田ヴィッキーズ)
櫻木 千華 (三菱電機 コアラーズ)
渡嘉敷 来夢 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
山本 千夏 (富士通 レッドウェーブ)
篠崎 澪 (富士通 レッドウェーブ)
篠原 恵 (富士通 レッドウェーブ)
近藤 楓 (トヨタ自動車 アンテロープス)
川原 ゆい (トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)
本川 紗奈生 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
渡邉 亜弥 (三菱電機 コアラーズ)
町田 瑠唯 (富士通 レッドウェーブ)
大沼 美琴 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
宮澤 夕貴 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
三好 南穂 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
長岡 萌映子 (富士通 レッドウェーブ)
藤岡 麻菜美 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
河村 美幸 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
林 咲希 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
根本 葉瑠乃 (三菱電機 コアラーズ)
馬瓜 エブリン (アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)
宮崎 早織 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
赤穂 さくら (デンソー アイリス)
西岡 里紗 (三菱電機 コアラーズ)
梅沢 カディシャ樹奈 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
栗林 未和 (富士通 レッドウェーブ)
竹原 レイラ (大阪桐蔭高校 3年)

※所属は2017(H29)年4月4日現在
※第1次強化合宿は、リオデジャネイロオリンピック代表選手12名を除くメンバーで実施します。オリンピック代表選手は、第2次強化合宿の後半、4月25日(火)からの参加となります。

 
■強化活動 スケジュール
<第1次強化合宿>

日程:2017(H29)年4月6日(木)~4月16日(日)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

<第2次強化合宿>
日程:2017(H29)年4月20日(木)~4月30日(日)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

<海外遠征>
日 程:2017(H29)年5月上旬~5月中旬(予定)
渡航地:※調整中

<第3次強化合宿>
日程:2017(H29)年5月20日(土)~5月31日(水)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

<海外遠征>
日 程:2017(H29)年5月下旬~6月中旬(予定)
渡航地:※調整中

<第4次強化合宿>
日程:2017(H29)年6月22日(木)~7月10日(月)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

<第5次強化合宿>
日程:2017(H29)年7月14日(金)~7月18日(火)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

※施設の都合により、合宿の見学はできません。
※第2次強化合宿以降のスケジュールは、変更になる場合がございます。
※各合宿の取材をご希望の方は、合宿施設への入館手続きの関係上、取材希望日の5営業日前までに(第1次は4月5日13時締切)、JBA広報担当まで申請手続きを行なってください。

 
■平成29年バスケットボール女子日本代表チーム 国際大会情報

【大会名称】FIBA女子アジアカップ2017
【開催期間】2017(H29)年7月23日(日)~7月29日(土)
【開催地】 インド・バンガロール
【会 場】 ※未定

【出場国】全14チーム
レベルⅠ:8チーム 日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン、北朝鮮、オーストラリア、ニュージーランド
レベルⅡ:6チーム ※未定

【FIBAワールドカップ出場枠】
レベルⅠの上位4チームが、2018年にスペインで開催される「FIBAバスケットボール女子ワールドカップ2018」の出場権を獲得する。
※2018年大会より、女子もFIBA女子世界選手権大会から名称変更