日本代表は厳しい世界 〈女子U-17日本代表候補 髙原 春季選手〉

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 昨年8月、インドネシア・メダンで開催された「第4回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」で準優勝し、4大会連続となるFIBA U-17世界選手権への切符を獲得した。早生まれの高校2年生で女子U-16日本代表に選ばれた髙原 春季選手は、全試合で先発出場を果たす。平均11得点を挙げ、予選ラウンドのチャイニーズ・タイペイ戦は18点、準決勝の韓国戦では14点とチームハイとなる得点力で勝利に貢献した。

 7ヶ月が経ち、3年生となった今年は女子U-17日本代表として世界に挑む。6月22日開幕と時間が無い中、選考は進み、15名まで絞られて4月にはカナダ遠征を実施。遠征メンバー15名のうち、ケガした選手も含めて6人しか昨年のFIBA ASIA U-16選手権を戦った仲間がいない。「笠置(晴菜)さん(昭和学院3年)がケガをしてしまい、ずっと一緒にやってきたのでとても残念です。他におらんくなったメンバーも、ずっと一緒にやってきたので寂しい気持ちはすごくあります」と髙原選手と肩を落とす。しかし次の瞬間、「でも」と逆説の接続詞とともに語った言葉が、日本代表の厳しさを言い表してくれた。

女子U-17世界選手権メンバー入りを目指す髙原 春季選手は、気を張って練習に励む
女子U-17世界選手権メンバー入りを目指す髙原 春季選手は、さらに気を張って練習に励む

「でも、世界で戦っていくためにはお互いライバルなので、仕方ないことだと思います。まだ選考段階やし、自分も確実に選ばれるわけではないから、ほんまにゲームにしろ、練習にしろ、先生のアドバイスにしろ、一個一個全部しっかり聞いて常に気を張ってやっていかなければいけないです」

 カナダ遠征はFIBA U-17世界選手権へ向けて大きな選手との対戦を経験するとともに、15名から12名への選考会でもある。大阪薫英女学院高校でも、女子U-17日本代表でも、ディフェンスを徹底するのがチームの約束事だ。「足を使うことは常に言われています。日本は小さい分、高い場所では通用しなくても足を使った速さや持久力を生かし、自分がどれだけ通用するのかを試すためにもカナダ遠征では思いっきり戦ってきたいです」と話していた髙原選手は、カナダ遠征では高さと機動力を生かし、ガードを任される時間帯もあった。

 昨年、アジアチャンピオンの中国と対戦したことで、課題も明確になっている。
「中国戦は競ったのですが、最後は高さで負けてしまいました。リバウンドでは、外回りの選手たちが飛び込まなければいけないのに、最後はそれができずに相手に獲られた結果、点差が開いてしまいました。中国と試合してみて、自分たちはすごい小さいことが分かり、そこに勝つためにもディフェンスでは前から当たることは一番意識しなければいけないことです」

 早生まれの3年生は高校バスケを1年多く経験した分、期待も高い。「ここでは自分たちが一番上。何をするにしても引っ張っていかなければなりません」と話す髙原選手は、林 慎一郎ヘッドコーチの指示に対し、周りの後輩たちへ声をかけて共有し合いチームをひとつにまとめている。自覚を持ってチームを引っ張る3年生たちにとって、高校生活最後のバスケットは世界への挑戦から始まった。

髙原 春季

  • 1999年3月13日生
  • 173cm/60kg/スモールフォワード
  • 大阪府出身
  • 東大阪市立縄手南中学校~大阪薫英女学院高校 3年
  • 平成28年度女子U-17日本代表候補選手
  • 平成27年度女子U-16日本代表選手(第4回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会 出場)