桜花学園高校の司令塔が世界へ挑む 〈女子U-17日本代表候補 山本 麻衣選手〉

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 昨シーズン(2015年度)、高校バスケ9冠(3年連続3冠インターハイ・国体・ウインターカップ優勝)を期待された桜花学園高校。過去には、1998年に田臥 勇太選手(現:NBL/リンク栃木ブレックス)がいた秋田県立能代工業高校しか成し遂げていない偉業である。女子としては史上初となる9冠に王手を懸けて臨んだウインターカップ。当事者にしか分からない、相当なプレッシャーがのし掛かっていたはずだ。いきなり伝統の重圧を背に、ポイントガードとしてチームを引っ張った1年生が山本 麻衣選手である。残念ながら決勝戦で岐阜女子高校に敗れ、9冠は達成できなかったが、山本選手自身は9得点、3スティール、さらに5リバウンドと数字を残している。

 昨年は、女子U-16日本代表候補選手として合宿に参加したが最終メンバー12名には選ばれなかった。その時の心境を聞けば、「悔しかったです」と簡潔ながらも、重たい一言が返ってきた。今年度、再び候補選手に選出され、6月に控えるFIBA U-17女子世界選手権出場を目指す。身長は1年前とは変わらぬ162cm。候補選手15名中、一番小さい。しかし、桜花学園高校で1年間過ごした経験は大きな成長を見せ、そのプレイは自信に満ち溢れている。

持ち前のドライブでアピールする山本 麻衣選手
持ち前のドライブでアピールする山本 麻衣選手

「自分の特徴はスピードを生かしてドライブに行くプレイです。ドライブで切ってディフェンスを崩し、その後にシュートかパスかの判断をしっかりするように心がけています。ガードだからといってパスだけではなく、ドライブなどで目立つようにプレイしていました」

 果敢にゴールへドライブしていくプレイは確かに目立っていた。もう一つ、目を奪われたのがリバウンドである。ウインターカップでは、先に挙げた決勝での5本をはじめ、準々決勝の明星学園高校戦では8本を獲っている。「ガードがリバウンドに行かないわけではなく、インサイドの選手たちがボックスアウトをしてくれているので、その隙を突いて自分たちがリバウンドを取れるように頑張っていました」と話す山本選手。アグレッシブにボールを絡み、マイボールにしていた。

 世界に挑む女子U-17日本代表へ向けた意気込みを聞けば、「絶対に12名のメンバーに残って、FIBA U-17女子世界選手権で前回大会以上の結果を残せるように頑張りたいです」と声量が上がる。2年前、2014年に開かれた前回大会の結果は7位。その前の2012年大会は4位となり、メダルにあと一歩に迫っている。前回大会を上回ることは最低限の目標であり、もちろんメダルを狙いにいく。

 4月1日より行われた第1次強化合宿(カナダ遠征)で女子U-17日本代表チームは、現地の高校選抜チームや大学生を相手に3連勝を飾った。山本選手も持ち前のドライブや3Pシュートを決めて活躍。ウインターカップでは敗れたが、それでも日本一の桜花学園高校の司令塔は、自信を持って世界に挑む。

山本 麻衣

  • 1999年10月23日生
  • 162cm/58kg/ポイントガード
  • 愛知県出身
  • 津島市立藤浪中学校~桜花学園高校 2年
  • 平成28年度女子U-17日本代表候補選手