女子U16日本代表:本番まであと1ヶ月、ようやく手応えを感じられた第4次強化合宿

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 平成29年度バスケットボール女子U16日本代表チームは、9月24日(日)~26日(火)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて、第4次強化合宿を実施しました。来月、10月22日(日)よりインドで開幕する「FIBA U16女子Asian選手権大会2017」まで、あと1ヶ月を切りました。

 初めて国際大会に臨むこの世代は所属チームでも覚えることが多く、前回合宿の復習に時間を割かねばならず、思うように強化したことを積み上げることができません。しかし、ディフェンス練習にフォーカスして徹底させた今合宿は、「前からプレッシャーをかければチャンスを作れる可能性はあります。そこを強調したことで、ある程度の手応えを感じることができました」と、萩原 美樹子ヘッドコーチもようやく明るい兆しが見えてきたようです。

 今合宿にはアメリカ在住のマヤ ソフィア・マッカーサー選手(ダナ・ヒルズ高校 2年)が初選出されました。父はアイシンシーホース(現:シーホース三河)で活躍し、天皇杯では2002年から続いた4連覇に大きく貢献、3度の大会ベスト5にも選ばれたエリック・マッカーサー氏です。母は日本人であり、日本国籍を持つマヤ選手に白羽の矢が立ち、ビッグマン不在の女子U16日本代表チームの救世主として期待されます。

期待されるビッグマンとして初選出されたマヤ ソフィア・マッカーサー選手(ダナ・ヒルズ高校 2年)
期待されるビッグマンとして初選出されたマヤ ソフィア・マッカーサー選手(ダナ・ヒルズ高校 2年)

 萩原ヘッドコーチは、「リバウンドが強く、ポストアップしてくれることでチームとしての起点ができます。また、理解度も非常に高く瞬発力もあります」と評価。一方で、フルコートを走り続ける日本のスタイルに対しては、まだまだ不慣れな部分があります。アメリカと異なる点について、マヤ選手自身も「日本の速さ」を挙げていました。「もう少し体力をつけなければならないですし、そのためのエクササイズをトレーナーさんに教わりました。また、スクリーンの動き方など今回教わったバスケットをしっかりと覚えられるようにしたいです」と女子U16日本代表入りに向けて意欲を見せています。合宿を終えて帰国しましたが、まもなくシーズンを迎える本場アメリカでトレーニングしながら吉報を待つことになります。

 最年少、江村 優有選手(佐世保市立広田中学校 3年)は長く合宿を続けてきたことで、「もう緊張はありません」と言うように、持てる力を出してアピールしていました。また、マヤ選手が入ってきたことで、ポイントガードとして教える場面もあり、江村選手自身にとってもプラスになっています。理想のポイントガード像は、「チームの特長を理解して、自分から攻め込んでいってディフェンスを引きつけながら、周りの選手たちがラクにシュートを打てるようにパスを出していきたいです」と言います。「コントロールするだけでは無く、スピードの変化をいっぱい使っている」先輩たちのプレイを見て学び、実際に表現できるようになっています。

 各アンダーカテゴリーとともに、U15以下の育成世代にも関わっている萩原ヘッドコーチ。「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームのトム・ホーバスヘッドコーチや、女子ユニバーシアード日本代表チームの佐藤 智信ヘッドコーチ(白鷗大学)とも話し合う中で、共通した課題が浮き彫りになりました。

「ドライブ時のコンタクトの部分で、ペイントエリア内に攻めるという意識が希薄です。速いドライブが日本の武器であるはずですが、ペイントエリア内を攻めて簡単なシュートを打つ意識があまりなく、この世代も抜けているのに止まってしまい、ジャンプシュートを選択することが多いです。女子U19日本代表チームでもその部分は相当練習をしました。女子U19日本代表の小笠原 真人アシスタントコーチ(秋田銀行)は、そのプレイを『熱量』と表現しており、ガムシャラにゴールに向かってくる海外の選手に比べると圧倒的にその熱量が足りません」

 その共通課題を一番最初の日本代表となる女子U16日本代表チームから、女子日本代表でも行うドリルを取り入れて克服できるようにしています。この世代は強化だけではなく、その後に続く育成も担っており、日本全体のレベルアップにつながるような取り組みを行なっています。

 次回の第5次強化合宿が最後であり、合宿を終えるとそのまま開催地であるインド・バンガロールへ向かい、10月22日(日)の開幕に照準を合わせてピークを高めていくことになります。もちろん目標は来年開催される「FIBA U17女子ワールドカップ2018」の出場権を獲得することです。今合宿で学んだことを次回までの間に忘れることなく、しっかりと積み上げられるようにすることが大事になります。

先輩たちのプレイを見習いながら成長する最年少・江村 優有選手(佐世保市立広田中学校 3年)
先輩たちのプレイを見習いながら成長する最年少・江村 優有選手(佐世保市立広田中学校 3年)

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。

【関連リンク】
・平成29年度(2017年度) バスケットボール女子U16日本代表チーム 特設ページ
・平成29年度女子U16日本代表チーム 第4次強化合宿開催のお知らせ(2017年9月22日発信)