女子ユニバーシアード日本代表:銀メダルの栄光を越える強化がスタート

ak180308a

 平成29年度バスケットボール女子ユニバーシアード日本代表チームは3月4日(日)〜7日(水)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて第4次強化合宿を実施。2019年にイタリアで開催される「第30回ユニバーシアード競技大会」へ向け、26名を招集した新チームが始動しました。

 昨年行われた「第29回ユニバーシアード競技大会」で見事に銀メダルを獲得した女子ユニバーシアード日本代表チーム。次なる目標は金メダルしかありません。大きなプレッシャーがかかる新チームの指揮を任されたのは佐久本 智ヘッドコーチ。女子日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチとともに、JX-ENEOSサンフラワーズで指導をしてきただけあり、野寺 和彦チームリーダーも「適任」と太鼓判を押します。

 Wリーグはシーズン終盤を迎えており、10連覇を向かうJX-ENEOSゆえに佐久本ヘッドコーチは初日しか合宿には参加できませんでした。その少ない時間の中で、「リズムの速いアタック」「トランジションバスケット」「ディフェンスの戻りは早く常にハードコンタクト」「リバウンドの徹底」、そして「昨年のユニバーシアードでも通用した走るバスケットを引き継いでいく」ことをベースに掲げました。昨年12月、女子日本代表、女子U19日本代表とともに3カテゴリー合同キャンプを実施。女子日本代表のスタイルを継承するとともに、そこへつながるよう一気通貫の強化を進めていきます。

前回の女子ユニバーシアード日本代表メンバーであり、国際経験豊富な田中 真美子選手 (早稲田大学 3年)
前回の女子ユニバーシアード日本代表メンバーであり、国際経験豊富な田中 真美子選手 (早稲田大学 3年)
 昨年のユニバーシアードを経験したメンバーが6人いるのも大きな強みです。そのうちの一人であり、すでにWリーグでも活躍し始めている津村 ゆり子選手 (東京羽田ヴィッキーズ/東京医療保健大学 4年)は、「スピードで相手を圧倒できた部分は、昨年と同じレベルまでしっかり引き上げていきたいです」とプレーや声を出してチームを引っ張っています。また、日本の長所である「トランジションバスケットを40分継続していかなければいけません。そのためにもボックスアウトを徹底することは、昨年も佐藤(智信)ヘッドコーチにしつこく言われていました。しかし、新チームになったことで今合宿はその意識が足りず、全然できていませんでした」と反省点を挙げます。

 リバウンドに関しては田中 真美子選手 (早稲田大学 3年)も、「初日の練習で佐久本ヘッドコーチに、『こんなんじゃダメだ。本当にお前たちは代表に選ばれたいのか』と当たり前のことを言われてしまいました。これくらいで良いだろうという考えでは、絶対にやられてしまいます。もっともっと高い意識が必要です」と世界一を目指すためにもマインドセットが必要であることをあらためて気付かされました。

 昨年のチームと比較し、「先輩方の存在がすごく大きかったです。そういう存在が必要であり、最上級生になるのでそうならなければいけないとも感じています」と田中選手も自覚を持っています。JX-ENEOSの藤岡麻菜美選手や林咲希選手がチームを引っ張ってくれましたが、今度は昨年の経験者たちがリーダーシップを取る番です。女子U16日本代表からずっと飛び級で選出され、先輩たちについてきた田中選手もまもなく4年生になります。後輩の方が多くなった今、「実際に合宿をしてみて、自分が引っ張らなければダメなんだということを痛感しました。特にディフェンス時は、下から周りは見えているので声を出して引っ張っていけるようにしたいです」と精神的に成長できるチャンスです。

 金メダルまであと1つという段階まで来ましたが、そこにはまだまだ大きな壁があります。「12人全員でタイムシェアし、それぞれの役割が40分間を通してできるようなチームにならないといけない」と野寺チームリーダーが言うように、誰が出ても遜色なく走り続けられるチームを目指します。

 津村選手とともに、松本 愛美選手 (富士通 レッドウェーブ/筑波大学 4年)、谷口 二千華選手 (富士通 レッドウェーブ/愛知学泉大学 4年)、星 香那恵選手 (日立ハイテク クーガーズ/白鷗大学 4年)はすでにWリーグでプレイしており、今週末はレギュラーシーズンラストゲームを迎えます。松本選手と谷口選手の富士通はプレイオフ進出を決めており、日本一を目指してさらなる戦いが続きます。金メダルを目指すためにも、所属チームでの活躍が必要不可欠です。これまでの女子ユニバーシアード日本代表メンバーたちも多くおり、クライマックスを迎えるWリーグをぜひお見逃しなく。W-TVではこれまでの試合を含め、全試合無料で動画配信されています。

「スピードで圧倒できた」長所を強みに挙げた津村 ゆり子選手 (東京羽田ヴィッキーズ/東京医療保健大学 4年)
「スピードで圧倒できた」長所を強みに挙げた津村 ゆり子選手 (東京羽田ヴィッキーズ/東京医療保健大学 4年)

【関連リンク】
平成29年度女子ユニバーシアード日本代表チーム 第4次強化合宿開催のお知らせ(2018年2月27日)