4人一緒にリオへ 〈女子日本代表候補 三好 南穂選手〉

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リオデジャネイロオリンピックへ向け、強化合宿に招集された女子日本代表候補18名中、1993年4月~1994年3月に生まれた今年度23歳になる選手は4名。1991年生まれも4選手おり、この2つの世代が最も多い。1991年生まれは近藤 楓選手を除く、渡嘉敷 来夢選手、山本 千夏選手、篠崎 澪選手の3人は昨年のアジアチャンピオン。翻って、1993年4月~1994年3月生まれで日本代表を経験しているのは宮澤 夕貴選手と長岡 萌映子選手。今年3月に候補選手が発表された時点で大学生だった藤岡 麻菜美選手は初選出されたばかり。もう一人、三好 南穂選手は昨年も候補選手として名前が載った。しかしシーズン中に負ったケガのため、練習に入ることなく終わった。三好選手と日本代表は幾度もすれ違いの関係にあった。

2009年、この世代から新設されたFIBA ASIA U-16選手権。ガードの一番手として期待されていたが、直前の怪我によりメンバーから外れる。翌年、第1回FIBA U-17女子世界選手権には怪我から復帰。初めて日本代表として世界と戦い、5位入賞を果たした。2011年には宮澤選手、長岡選手、シャンソン化粧品のチームメイトである近平 奈緒子選手とともに、第1回ユース3×3世界選手権大会に出場し、世界3位となり銅メダルを獲得した。

高校時代は世界を相手に好成績を残す三好選手だったが、意外にもオリンピックを夢見ることはなかった。
「怪我もあったので、トップリーグでプレイできるような選手ではないと思っていました。そんな中、高校3年の時に実業団から話をいただき、その時にやっぱりトップリーグに挑戦したいと思い、シャンソン入団を決めました」

3Pシュート成功率48.28%の高確率を武器にリオを目指す
3Pシュート成功率48.28%の高確率を武器にリオを目指す

1年目となった2012-2013シーズンから全ての試合に先発出場を果たし、前年6位だったシャンソンを4位へ躍進させる原動力となった。そのオフシーズンに宮澤選手、長岡選手とともに三好選手は日本代表候補に初選出される。しかし第1次合宿で選考から外れた。「あの時は緊張しすぎてしまって、自分のプレイが何もできなかったです」と三好選手も納得している。
Wリーグを通して着実に実績を積み、2014年には日本代表選手となって「第17回アジア競技大会」に出場。全試合で先発を務め、銅メダルを獲得。しかし、同時期に「第17回FIBA女子バスケットボール世界選手権大会」が行われ、いわゆるトップ選手たちは世界を相手に戦っていた。

「Aチーム(FIBA世界選手権出場チーム)とBチーム(アジア競技大会出場チーム)ではないとは言われてましたが、実際は実力の差がハッキリと分かれていました。FIBA世界選手権出場チームに入れなかった悔しさは、正直言ってありました。でも、アジア競技大会で諏訪(裕美)さん(アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)や川原(麻耶)さん(元トヨタ自動車アンテロープス)といった日本代表を経験している選手たちと一緒にやらせていただき、試合もスタートで出させてもらったことで少しは自信をつけられました。だからこそ余計に、Aチームに入りたいという気持ちは強くなりました」

アジア競技大会での活躍もあり、期待された昨年であったが、先に挙げたように怪我で実力を示すことはできなかった。しかし、その後のWリーグで躍進する。3Pシュート成功率48.28%はリーグ2位。平均得点16.25点はキャリアハイ。アシストは4.8本でリーグ4位となり、リーグを代表するポイントガードに成長している。初めて日本代表候補に選ばれた2013年は緊張して何もできなかったが、「今回は、丁(海鎰】ヘッドコーチの元で1年間プレイしたことで落ち着いて合宿に入れています」と自信に満ち溢れていた。

「これまでは攻めることばかりで、あまりポイントガードらしいプレイはしていませんでした。しかし、丁さんがヘッドコーチになった昨シーズンは、攻めることは基本にありながらも、ボールコントロールの仕方などを教えてもらったことでプレイに余裕が生まれました。日本代表で求められるポイントガードも、ボールコントロールが必要だと思っています。それができるようになったことで今回の合宿は楽しく、余裕を持ってできています」

同期4人揃ってリオの舞台に!見据える先は2020年東京オリンピックでの活躍
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日本を代表する司令塔の吉田 亜沙美選手、昨年のアジアチャンピオンになった町田 瑠唯選手、そして同世代の藤岡選手が、リオに向けたライバルたち。「ドリブルやパスでは、他の3人に負けてしまうかもしれません。でも、自分は今まで3Pシュートを武器にしてきたので、そこでは負けません」と長所を生かし、オリンピックに照準を合わせる。

オリンピックを夢見ることなかった三好選手だが、2013年9月に東京オリンピック開催が決まったことで新たな目標に定めた。願わくば、同期4人と一緒にリオに出たい。
「同期が4人も選ばれており、それだけこの代に期待してもらえているという意味かも知れません。それに対して、4人全員で応えられるようにしたいです。東京オリンピックは同世代のみんなが目指しています。そこで活躍できるようにするためにも自分たちがリオに行ってもっと力を上げて、東京オリンピックで軸になりたいという気持ちはあります」

三好 南穂

  • 1993年12月21日生
  • 167cm/60kg/ポイントガード
  • 千葉県出身
  • 東国分中学校~桜花学園高校~シャンソン化粧品 シャンソンVマジック
  • 平成28年度女子日本代表候補選手
  • 平成27年度女子日本代表候補選手
  • 平成26年度女子日本代表選手(第17回アジア競技大会 出場)
  • 平成25年度女子日本代表候補選手
  • 平成23年度女子ユース3×3日本代表選手(第1回ユース3×3世界選手権大会)
  • 平成22年度女子U-17日本代表選手(第1回FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会 出場)